eラーニングの教材(コンテンツ)を自社作成するための簡単4ステップ

「eラーニングの教材(コンテンツ)を自社で作成したいが、やり方が分からない」
「すでに自社でeラーニングコンテンツを作成しているものの、どうしても質が低い」
とお困りではないでしょうか。

eラーニングのコンテンツを自社で作成するにあたり、重要なのは目的を明確化することです。

なぜなら、目的が明確でなければどのような人材を育成するのかが定まらず、人材育成を行う上で期待する効果も測定できなくなるためです。

例えば自社に求められている顧客ニーズをいち早く従業員に浸透させたいという場合、顧客のニーズをしっかりと追求したコンテンツを作る必要性があります。

ただし、顧客ニーズに早く答えるため教育を行いたいといっても効果が出るように計画してコンテンツを作らなければ効果は薄いでしょう。

この記事を読めば、eラーニングの 教材(コンテンツ) を簡単に作ることができます。
eラーニングのコンテンツ作成について悩んでいる方はぜひ最後までお読みください。

eラーニングのコンテンツを作成し実践する簡単4STEP

eラーニングのコンテンツを自社で作成する場合、シンプルに考えて実践することが大切です。

複雑に考えて作るよりも、目的を決め、対象を決め、スピーディに実行することが重要なのです。

時間を掛けたからといって質の高いコンテンツができるわけではありませんので、素早く公開し受講者の声をもとにブラッシュアップしていくのがよいでしょう。

eラーニングのコンテンツを作成する際は、以下の4つのSTEPで進めてみてください。

  • STEP1:人材育成の目的を決定
  • STEP2:対象者を決定
  • STEP3:コンテンツを作成する
  • STEP4:作成したコンテンツを配信する

それぞれについて解説します。

STEP1:人材育成の目的を決定

人材育成の目的を決定しましょう。人材育成の目的を決定することでどのような教材が必要なのか、何をするべきなのかが分かります。

何のためにどのような教育をするべきなのかを決定しましょう。例えば人材育成の目的が不祥事防止の場合、コンプライアンス教育を行い法的な教育をすることが必要などするべきことが明確化できます。

eラーニングに限らず、集合研修やオンライン研修でも同様ですが、人材育成を行う目的設定から始めるのが大切です。

STEP2:対象者を決定

STEP1で設定した目的から人材育成の対象者を決定していきます。

実施する教育の内容や目的によっては、対象者を絞る必要性があるためです。

例えば、コンプライアンス教育は全社員共通認識を持つ必要性がありますが、社会人基礎マナー講座などは新卒者が対象となります。

同じテーマでも対象者によって内容や難易度を変えたほうがいいケースがあるため、必ず対象者は設定しましょう。

STEP3:教材(コンテンツ)を作成する

教材(コンテンツ)を作成しましょう。

どのような教育を行うのかによってコンテンツは変化します。

例えばコンプライアンス教育であれば自社で起こったコンプライアンス違反の事例を交えながら作ることも良いでしょう。

また、新入社員教育であれば、自社の優秀な社員が過去に受けた教育などを体系化して教材に取り込みましょう。

できるだけ分かりやすくシンプルなコンテンツを作成しましょう。

また、eラーニングでコンプライアンス教育を実施したい方は以下の記事を参考にしてください。

https://aircourse.com/jinsapo/e-learning-used-compliance-education.html

STEP4:作成したコンテンツを配信する

作成したコンテンツをeラーニングシステムで配信して、受講してもらいましょう。

eラーニングを実施するにあたり、受講期間の設定や受講後アンケート取得も忘れずに行うようにしてください。

効果確認や振り返りに記録が必要となります。

いきなり100点満点のコンテンツを作成するのは難しいため、社員の意見を積極的に集め、改善を繰り返していくなかで良質なコンテンツを目指すのがコツです。

eラーニングのコンテンツの種類

eラーニングを作成するにあたってどのような形式の教材にするかを考える必要性があります。

eラーニングのコンテンツには、以下の3種類があります。

  • PPT(パワーポイント)やPDFをそのまま使う
  • PPTへの音声吹き込み
  • 動画コンテンツ

それぞれについて解説します。

PPTやPDFをそのまま使う

eラーニングのコンテンツ作成にあたっては、PPTやPDFをそのまま活用する方法があります。最もシンプルな方法であり、人材育成担当者の方がよく行う方法ではないでしょうか。

社内で会議を行うときの延長線で教材作成を行うことができる一方で、受講者目線では「読むだけ」のコンテンツになってしまう点は注意が必要です。

PPTへの音声吹き込み

eラーニングのコンテンツの種類として、PPTへの音声吹込みがあります。

PPTに画像と音声を入れておき、スライドショーで流します。

文字情報だけでなく音声情報が加わるため、資料だけを共有するよりも頭に入りやすくなります。。

動画コンテンツ

最近主流のeラーニングコンテンツの種類がこの「動画コンテンツ」です。

コロナ禍となりオンライン会議ツールを導入するケースが増えたことで、動画コンテンツの作成が容易になりました。

簡単な編集であれば自社でできる一方、高品質なコンテンツを作成したい場合には外注も含めて検討するとよいでしょう。

eラーニングのコンテンツ作成を外注するか自社作成するか

eラーニングのコンテンツを自社作成するかどうかは、費用対効果から考えましょう。

凝ったものを作成しようとすればするほど、時間がかかってしまい工数が膨れ上がってしまいます。
人材育成の目的と照らし合わせたうえで、費用対効果を検討するのが大切です。

eラーニングのコンテンツを自社作成するメリット

eラーニングを自社作成するメリットは人材育成担当者の想いをそのまま自分の手で伝えることが可能な点です。
しかし、一方で外注した方が良いケースも存在します。

eラーニングを自社作成するメリットは以下の通りです。

  • 人材育成担当者の考え方をそのまま教材に反映できる
  • 自社で教育内容をカスタマイズ可能

人材育成担当者の考え方をそのまま教材に反映できる

eラーニングを自社作成するメリットとして、人材育成担当者の考え方をそのまま教材に反映できるというメリットがあります。

なぜなら、自らPPTなどで教材を作成するためです。社内ノウハウや社内ルール的な部分に関しては自社で作成する必要性があります。

しかし、汎用的な知識やスキルを得るための教材は外注した方が効率やコストの観点から良い場合もあります。教える内容や目的によって外注導入の判断をするようにしましょう。

自社で教育内容をカスタマイズ可能

eラーニングのコンテンツを自社で作成するメリットとして、教育内容をカスタマイズできる点にあります。自社でコンテンツ作成をすると必要に応じて教育内容を変えられるためです。

例えば社長交代などで教育方針が年度途中で変更された場合など、突発的な事態に対処することができます。経営陣の意向を反映しやすい点が優れています。

eラーニングのコンテンツを自社作成するデメリット

eラーニングのコンテンツを自社作成するデメリットとして、以下のデメリットがあります。

・手間がかかる
・継続しにくい

手間がかかる

eラーニングのコンテンツを自社作成するデメリットは手間がかかるという点にあります。eラーニングを自社作成すると手作業が増えるためです。

eラーニングのコンテンツ作成は人材育成担当者の業務に含まれるとはいえ、その手作業で本来するべき業務がおろそかになるのは本末転倒です。

手間がかかるコンテンツ作成は外注を活用しつつ、効率化を考えましょう。

継続しにくい

eラーニングのコンテンツを自社作成するデメリットは継続しにくいという点にあります。なぜなら、eラーニングのコンテンツを人材育成担当者が作ってから実施となると時間がかかるためです。

教育は継続的に行って初めて効果を発揮します。コンテンツ作成時間のために教育に間が空いてしまえば、それまでの教育を受講者が忘れてしまう可能性もあります。

継続しにくいことが自社製のデメリットです。

eラーニングのコンテンツを自社で作成するコツ3つ

eラーニングのコンテンツを自作すると考えたら、その後の運用も考えて作成しましょう。

eラーニングのコンテンツを自社で作成するコツは以下の3つです。

  • コツ1:シンプルに作る
  • コツ2:継続的に活用する
  • コツ3:改善を繰り返す

それぞれについて解説します。

コツ1:シンプルに作る

eラーニングのコンテンツを自社作成する場合、シンプルに作ることを心がけましょう。なぜなら、複雑な作りの教材は受講者の理解が浅くなるためです。

毎回これだけは覚えておいて欲しいという実務上役立つことをアピールするようにしましょう。

シンプルな作りのコンテンツほど受講者の理解度が深くなります。

コツ2:継続的に活用する

eラーニングのコンテンツを作成するにあたっては、継続的に活用することを心がけましょう。毎回コンテンツが変わると同じ教育内容のはずなのに全く違う意味を持つことになります。

同じコンテンツを使い一定の期間は効果測定を行いましょう。教育の質を均一化することは、会社としての価値観の統一にもつながっていきます。

理念経営に取り組む企業では教育の均質化にも配慮しましょう。

コツ3:改善を繰り返す

eラーニングのコンテンツを自社作成する上で欠かせないことは改善を繰り返すことです。教材を一定期間活用したら、内容を大幅に変更するのではなく受講者が理解できなかった部分を調査し、改善しましょう。

少しずつ改善を繰り返すことで良い教材になっていきます。コンテンツを繰り返し改善して良い教材を作りましょう。

まとめ

今回は、eラーニングのコンテンツについて自社で作成する方法について解説しました。

「完璧なものを作らなくては」と気負うことなく、今回ご紹介したポイントをもとに改善を繰り返しながら作成してみてください。

自社でなければ作れないノウハウ等は自社で作成し、知識を得るための汎用的なコンテンツは外部のコンテンツを活用するのがおすすめです。当社のAirCourseをご利用いただいているネオキャリア様でもうまく使い分けて効果を出していらっしゃいます。

事例の詳細はこちら
https://aircourse.com/case/neocareer.html

また自社のオリジナルコンテンツでクオリティの高い動画を制作したい場合は、当社の動画制作サービス活用をぜひご検討ください。
https://aircourse.com/movie-contents.html

コストパフォーマンスと教育理念を考えて自社にとって最もふさわしいコンテンツ作成方法を選びましょう。