人材育成に向けた取り組みの中核となるのが社員研修ですが、人手不足の中でいかにして効率的、効果的に研修を実施するかが大きな課題となっています。
LMSは、効率的、効果的に研修を実施するための切り札となるべきITソリューションとして、ここ数年の間に飛躍的な進歩を遂げています。
この連載記事では、全4回にわたって、最新のLMSが持っている機能をご紹介するとともに、導入を検討する際に、どのようなポイントに着目すべきかについて解説します。
「LMSの最新動向と選択のポイント(全4回)」
第2回:コンテンツ(教材)制作方法
以前のLMSは、コンテンツの制作には専用機材や専任担当者が必要でしたが、最新のLMSでは、スマホで動画を録画、アップロードするだけでコンテンツ登録が可能になっています。
連載第2回の今回は、最新のLMSにおけるコンテンツの制作方法について解説します。
スマートフォンで動画を録画、アップロードするだけでコンテンツ登録が可能に
教育の内容が独自性、専門的が高い場合は、コンテンツは内製が必要となりますが、専任の制作担当者を配置できるとは限らないため、一般的な人事、研修担当者あるいは講師となるべき現場の担当者が簡単にコンテンツを制作できる必要があります。
最新のLMSの中には、スマートフォンで録画した動画をSNSにアップロードするのと同じ感覚でLMSにコンテンツとして登録できるものもあります。
例えば、代表的なクラウドLMSの一つであるAirCourseの場合、社内研修や会議での説明、OJTの様子などを、スマートフォンで撮影して、AirCourseのクラウド上にアップロードするだけで、手軽に動画を配信できるようになっています。
高品質コンテンツ制作を支援するサービスが登場
一方で、研修内容が極めて標準化されており、(全社員必修のような)長期間にわたって大人数が受講するコンテンツについては、専門家による編集を経た品質の高いコンテンツがより効果を発揮するケースもあります。
LMS提供ベンダーの中には、専用のスタジオ、機材、スタッフを抱えてこのような高品質コンテンツの制作、編集をサービスとして提供しているところもあります。
例えば、前述のAirCourseの場合、バーチャル・スタジオで撮影を行い、専用機材を使用してリアルタイムに背景を合成することで、テレビのニュース映像のような高品質コンテンツを制作することができるようになっています。
標準コンテンツの利用でコストと工数を削減
また、新入社員教育のような独自性、専門性の低い極めて一般的な内容のコンテンツの場合、新たに制作するのは非効率で、既存のコンテンツを調達する方がコスト的にもメリットがあります。
最新のLMSには、このような既成のコンテンツを標準コンテンツとして提供している場合があります。
例えば、前述のAirCourseの場合、新人向けマナー教育やコンプライアンス教育をはじめとする70以上の研修コンテンツがすぐに利用可能となっています。
まとめ
最新のLMSでは、スマートフォンで録画した動画をSNSにアップロードするのと同じ感覚でLMSにコンテンツとして登録できるようになっています。
これにより、一般的な人事、研修担当者あるいは講師となるべき現場の担当者が簡単にコンテンツを制作できるようになりました。
一方で、研修内容が極めて標準化されており、(全社員必修のような)長期間にわたって大人数が受講するコンテンツについては、LMSベンダーが提供する、専用のスタジオ、機材、スタッフによる高品質コンテンツの制作、編集サービスを利用するという選択肢もありえます。
また、新入社員教育のような独自性、専門性の低い極めて一般的な内容のコンテンツの場合、最新のLMSが提供する標準コンテンツを利用することで、コンテンツ制作の手間とコストを削減することも可能になっています。
コンテンツ制作後は、いよいよ配信・管理になります。第3回の次回は【学習管理】を送り致します。
「LMSの最新動向と選択のポイント(全4回)」
第2回:コンテンツ(教材)制作方法
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