■御社の業務内容を教えてください。
「株式会社あいはら」は創業以来70有余年にわたり、国内の諸産業プラントや発電所、公共施設、建物など幅広い分野で電気設備工事を主体に事業を行ってきました。
今後も培ってきた経験と実績を軸に、再生可能エネルギーや情報通信産業など新分野へ挑戦し、時代変化を先取りした事業を展開する予定です。
■ -AirCourse導入の背景をお教えください。
主な背景は2つです。1つはコロナ禍で集合研修実施が困難になった中、自ら学ぶ環境と習慣を作るため、もう1つは若手への技術継承のためです。特にオリジナル動画をアップできるという点に魅力を感じました。TOPメッセージや技術関連、安全管理面の動画を作成して社内教育に活用したいという背景があります。
また、標準コースの研修動画も定期的に更新されていくという点も魅力ですね。
■ -AirCourseのオリジナル動画はどのように作成されていますか?
各拠点に担当者を設けてeラーニングの委員会を発足した上で、オンラインツールを活用して、月に一度各拠点を繋いで委員会を実施しています。部門長クラスにオブザーバーとして参加してもらい、大きな方向性を決める際には相談をしながら進めています。オリジナル動画は毎月1本以上アップしたいと考えています。社内コミュニケーションの活性化を目的に「社員の自己紹介・担当業務紹介の動画」も作成しています。
-eラーニングの導入や委員会の発足等はスムーズに進みましたか?
多少の抵抗感をもつ社員もいたとは思いますが、現場の特に若手からの声として「基本的なビジネスマナーを学べる場が欲しい、会社としてもフォローしてほしい」といった声があったので、理解を得られたと考えています。また、帰属意識向上につながる点も後押しになったのだと思います。
■ AirCourseの標準コース割り当てはどのようにされていますか?
導入当初にまず委員会で180コースほどを選定して、学びの習慣化・視聴の定着化を目的に「週に1コースは視聴しましょう」と呼びかけました。2年目を迎えたタイミングで受講率100%を達成した社員もいたため、委員会で約170コースを追加選定するなど、実態に即した運用を心掛けています。
就業時間内の視聴可で、週に1コース以上修了が目標なので「月4コースに満たない社員」に対しては、委員会から個別に視聴を促す連絡をします。その際にはオススメのコースも併せて紹介しています。
その他にも、受講者全員に向けてオンラインでのキックオフを2回実施しています。
■ よく受講されるコースの傾向はありますか?
ハラスメントやメンタルヘルス、ダイバーシティについてはよく視聴されています。社員の世代が様々で新卒社員から年配の社員までいる中、特に管理者クラスの人たちが「若手とどう接すれば良いのか」を学ぶために、そういったコースを視聴する傾向があります。
デスクワークの社員はノートパソコンで、現場の社員は隙間時間にスマホで視聴しています。ちなみに一部の年配の社員からは、最初こそ操作方法について声をかけられることもありましたが、最近は無くなりましたね。
■2年前のAirCourse導入前と変化はありましたか?
コロナ禍の影響で変わらざるを得ないといった状況でもありましたし、eラーニング導入に対しては追い風となって上手く浸透したのではないかと思います。
社内の変化については、今後社内アンケートを実施して導入前後の効果測定を実施したいと管理者クラスに話している段階です。
また以前は、社内の教育計画や教育体系が不明確な部分があったのですが、最近はそのあたりも改善されてきたと感じています。
■その他、AirCourseを活用されている場面はありますか?
新卒採用の担当をする中で、求人票などに「社員の自己啓発支援をeラーニングで実施しています」と掲載していると、そこを評価いただいて応募につながったケースもあります。「社員教育に積極的な企業」とお声をいただく機会もあり、嬉しく思います。
その他、新入社員のフォローアップとして、社会人2年目を迎える前に入社時の一般教育の振り返りを行っています。オリジナルコース受講による動画研修及びチェックシートの記入、講師まで提出する流れで構成しています。