VUCA時代において、多くの企業が人材育成に取り組んでいます。しかし「専門スキルは高いが環境変化に対応できない」「異動や新プロジェクトでパフォーマンスが下がる」「中途採用者の早期戦力化が進まない」といった課題を抱えています。これらの課題の根本には、変化に適応するための汎用的能力が不足していることがあります。
変化対応力向上において重要なのは、ポータブルスキルの体系的な強化です。ポータブルスキルとは、対人力・対自分力・対課題力の3領域から構成される、業種や職種に依存しない「持ち運び可能」な能力のことです。これらのスキルを向上させることで、社員の適応力と組織の変化対応力を同時に強化できます。
本記事では、ポータブルスキルの3つの構成要素と9つの具体的なスキル一覧、企業内での効果的な育成方法からeラーニング活用のポイントまで詳しく解説します。ポータブルスキル強化により、変化に強い組織づくりを実現しましょう。
研修で学んでも、現場で発揮されない理由とは?
多くの企業でポータブルスキル向上のための研修を実施しているにも関わらず、「研修を受けても実際の業務で活かされない」「一時的にスキルは向上するが定着しない」「個人のスキル向上が組織の成果に結びつかない」といった課題を抱えています。断片的なスキル研修だけでは、持続的なポータブルスキル向上は実現できません。
成功企業では、ポータブルスキルを体系的な人材育成モデルの一部として位置づけ、個人のスキル向上と組織の適応力向上を同時に実現しています。単発的なスキル研修を超えた、実践的で継続的なポータブルスキル育成アプローチを学んでみませんか?
目次
ポータブルスキルとは
ポータブルスキルとは、一つの職場や業界だけでなく、様々な職場や業界で活用できる汎用性の高い、「持ち運び可能な能力」のことを指します。
多くの場合、ビジネスパーソンの「転職力」を高めるためのスキルという文脈で使われることが多い言葉ですが、企業にとってもポータブルスキルに着目することは非常に重要です。
ポータブルスキルを持つ社員は、組織内の様々な部署で活躍できる柔軟性を持ち、企業の成長に貢献できる人材といえます。このような人材を採用・育成できるようになれば、変化の激しい時代において、企業の競争力を維持できるようになるでしょう。
ポータブルスキルの位置づけ
ポータブルスキルも含めて、社会人が一般的に持つべきスキル、あるいは評価の対象となるスキルは、基礎的なものから順に、ポテンシャル、スタンス、ポータブルスキル、リテラシー、テクニカルスキルの5段階に分類されています。

スキル | 概要 |
---|---|
ポテンシャル | 「潜在力」「可能性」「将来性」といった社会人が仕事で成長するための潜在的知的能力。もっとも基礎的なこのスキルは、新卒採用では特に重視される |
スタンス | ものごとに対する姿勢や志向を指す。社会人としての基礎となるため、新卒採用者に対して、早い企業では内定段階から、レベルの測定やレベルアップのための研修を実施する |
ポータブルスキル | 「真面目さ」、「積極性」、「几帳面さ」といった特定の業種・職種・経歴にとらわれない能力のことを指す。特に、環境の変化や新しい業務内容への適応が必要になったときに重要となるスキルであるため、最近では、中途採用において重要視されるようになってきている |
リテラシー | 「語学力」、「ITスキル」といった業務を遂行する上での基盤となる能力のことを指す。一般的には、自己啓発の一環として、社員が個人的にスキルアップをはかることが多く、企業が時間的、金銭的に補助する場合もある |
テクニカルスキル | 実際の業務を遂行するために必要となる専門的なスキルのことを指す。人事評価やタレントマネジメントにおいて、主要な対象となるスキルで、企業内研修では、もっとも重視され、集合研修だけではなく、OJTも含めてレベルアップが図られる |
以上のような5段階の中間に位置するポータブルスキルは、新卒社員や若手社員で重視されるポテンシャルやスタンスとは異なり、ある程度社会人経験を積んだ中途採用社員が早期に新しい企業文化に順応し、以前とは異なる業務内容に対応するために必要な能力と位置づけられています。
ポータブルスキルの基本を理解した次に重要なこと
ポータブルスキルの価値を理解することは重要ですが、実際に組織の競争力向上に結びつけるためには、個人のスキル向上と組織の適応力強化を同時に推進する必要があります。多くの企業で「ポータブルスキルの重要性は理解しているが、組織全体での活用が進まない」という課題が発生しています。
成功企業では、ポータブルスキルを組織の変化対応力向上の核として位置づけ、個人のスキル向上と組織の柔軟性強化を体系的に連動させています。個人のポータブルスキル向上を組織の競争力に確実に変換する包括的なアプローチを学んでみませんか?
企業がポータブルスキルに着目する理由
人材の能力を推し量る時、テクニカルスキルは可視化されやすい能力ですが、ポータブルスキルは見えづらい能力であることは事実です。だからといって、評価を怠るべきではありません。なぜなら、ポータブルスキルは将来の企業の成長にとって不可欠な能力だからです。ここでは、なぜ企業にとってポータブルスキルが重要なのかを詳しく解説していきます。
VUCA時代への対応
現代のビジネス環境は、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ってVUCAと呼ばれています。VUCA時代では、市場の変化のスピードが速く、従来の予測が難しくなっており、企業は常に急激な変化に直面しています。
このような時代において、企業は環境の変化に柔軟に対応していかなければ、競争力を維持することはできません。そのためには、特定の業種・職種・経歴にとらわれない、汎用的な能力を持った人材が求められています。これこそ、ポータブルスキルを持った人材に他なりません。
ポータブルスキルを持つ社員は、新しい環境や業務内容に素早く適応し、柔軟に対応することができます。また、自己啓発意欲が高く、継続的な学習を通じて新しいスキルを身につけることができるため、変化の激しいVUCA時代に欠かせない存在となっています。
採用力の強化
企業がポータブルスキルを採用基準の一つとして取り入れることで、これまでターゲットとしていなかった人材も採用対象となります。例えば、異業種からの転職者や、専門分野が異なる候補者であっても、ポータブルスキルの高さに着目することで、その人材の潜在的な能力を見抜くことができるのです。
また、ポータブルスキルに優れた人材は、幅広い分野で活躍できる可能性を秘めています。行動力や課題解決力が高いレベルにある人材は、新しい環境や業務にも素早く適応し、自ら積極的に問題解決に取り組むことができます。さらに、これらの人材は自己啓発意欲が高く、入社後のテクニカルスキルの向上にも期待ができるでしょう。
このように、ポータブルスキルに着目することは、企業の採用力を強化するための有効な戦略となります。ポテンシャルの高い人材を見抜き、積極的に採用することで、企業は変化に強い組織を作り上げ、持続的な成長を実現することができるのです。
人材配置の最適化
ポータブルスキルに着目することで、テクニカルスキルベースの人材配置に比べ、より組織全体のパフォーマンス向上に寄与する最適な人材配置が可能になります。
テクニカルスキルのみに基づいて人材配置を行うと、その専門性が活かせる部署や職務に限定されてしまいます。しかし、ビジネス環境の変化が速いVUCA時代においては、特定の専門性だけでは対応が難しい場面も多くあります。そこで、ポータブルスキルを持つ社員を適材適所に配置することで、環境変化に迅速に対応し、組織の課題解決能力を高めることができるのです。
例えば、コミュニケーション能力や問題解決力に長けた社員を、部門間の調整が必要なプロジェクトや、新たな課題に取り組むチームに配置することで、円滑な進捗と成果の達成が期待できます。また、リーダーシップや育成力のある社員を、マネジメントが必要な部署や、後輩の指導が求められる職務に配置することで、組織力の強化と人材育成を同時に実現できるでしょう。
ポータブルスキルの具体例・一覧表
ポータブルスキルは、より具体的には、次の3つの能力で構成されています。
- 対人力:人に対するコミュニケーション能力
- 対自分力:行動や思考のセルフコントロール能力
- 対課題力:課題や仕事の処理対応能力
これら3つの能力の具体的な要素は次の通りです。
ポータブルスキルの一覧表 | ||
対人力 | 統率力 | 集団をまとめていくことができる力 |
説得力 | 相手に対して、自分の考えを理解納得させることができる力 | |
支援力 | 相手に気を配り、支援やサポートをすることができる力 | |
対自分力 | 決断力 | 一度決めたら最後まで貫く潔さで行動できる力 |
冒険力 | 新しいことに対して危険を恐れず挑戦することができる力 | |
持続力 | 長期間継続してひとつのことに取り組むことができる力 | |
対課題力 | 試行力 | 自分で色々と試行錯誤しながら物事を進めることができる力 |
計画力 | 情報を整理して物事を段取りよく進めることができる力 | |
分析力 | 本質を捉えようと深く掘り下げて考えることができる力 |
企業におけるポータブルスキルの活用場面
ここからは具体的なポータブルスキルの活用場面について見ていきます。
中途採用
近年のように、人材流動性が高まり、異業種からの転職や、職種の変更が当たりまえになりつつある状況では、中途採用者に必ずしも即戦力性を期待できるとは限りません。
したがって、中途採用における評価基準も変化してきており、上述した5段階スキルで考えると、以前は圧倒的にテクニカルスキルが重視されてきましたが、現在では、リテラシーとポータブルスキルが重視される傾向にあります。
ただし、ポータブルスキルは、リテラシーやテクニカルスキルとは異なり、テストや面接でレベルを判定することは、なかなか難しく、採用する側では、公的機関や民間企業が提供する診断ツール、診断サービスを利用するケースが増えてきています。
また、リテラシーやテクニカルスキルは、レベルが高ければ高いほど優秀という判定になりますが、ポータブルスキルの場合は、ある種の性格診断となりますので、絶対的な優劣が判定されるわけではありません。
例えば、「対人力」は、「主張力」「否定力」「説得力」「統率力」「傾聴力」「受容力」「支援力」「協調力」の8つの能力から構成されていますが、これらは、先頭に立って引っ張るタイプにみられる「主張力」「否定力」「説得力」「統率力」と、まわりと協調して仕事を進めるタイプにみられる「傾聴力」「受容力」「支援力」「協調力」に分けることができます。
一般的に前者の能力が高い人は後者が弱く、後者の能力が高い人は前者が弱いという傾向にありますので、どちらが良いかは、企業側がどういう人材を求めているかによって評価が分かれることになります。
したがって、中途採用においてポータブルスキルを診断することは重要ですが、正しい判定を行うためには、事前に自社の求める人材像を明確にしておく必要があります。
研修
ポータブルスキルの向上を目的とした研修を実施することで、社員の汎用的な能力を高め、組織全体のパフォーマンス向上につなげることができます。
以下はeラーニングで提供されている標準コースの一例です。ポータブルスキルと一口に言っても、先述した通り、実際には様々なスキルが含まれています。一つずつ内製するのは大変ですが、eラーニングを活用することで効率的に研修を進めることができます。
講座名 | 内容 | |
---|---|---|
対人力 | リーダーシップトレーニング③:人を動かすコミュニケーション | リーダーシップにおけるコミュニケーションスキルのポイントを学び、リーダーシップ強化に向けて、コミュニケーションの観点から実践トレーニングを行う。 |
チームが成果を出すコーチング「コーチングスキル 中級編」 | 複数のメンバーをコーチングし、成果を出せるチーム作りができるようになることを目指す。 | |
対自分力 | 最高の成果を引き出す目標設定力:①絶対に抑えるべき目標達成の基本 | 目標設定に関する基本知識を学び、目標を達成するためのステップを実践的に行う。 |
タイムマネジメント入門 | 「なんとなく」仕事をするのではなく、行動を計画・管理し時間あたりの仕事量を増やす、タイムマネジメントのスキルを身に付ける。 | |
対課題力 | 創造性を高めるイノベーション思考:①イノベーションの基本知識 | イノベーションの定義、価値の意義、をインプットし、その後、実践ワークを通じて、イノベーションの場面設定を行う。 |
【MBAシリーズ】ビジネス思考法:028_問題解決思考①問題と課題 | 実例を取り上げながら、問題と課題をどのように設定していくのか、問題解決の全体像も含めて、理解を深めていく。 |
また、ポータブルスキルの研修を実施する際は、あらかじめ社員の現状を把握しておくことも大切です。なぜなら、能力の現状把握を行うことで、より効果的な研修の設計が可能になるからです。
現状把握を行う際は、厚生労働省が提供している「ポータブルスキル見える化ツール」を活用すると良いでしょう。キャリアコンサルタント向けですが、ツールの活用教材も提供されているので、ぜひ参考にしてみてください。
●活用マニュアル
●映像教材
参考:ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)|厚生労働省
学んだスキルを活かすには、包括的なアプローチが大切です
ポータブルスキルの活用場面を理解しても、実際に組織全体で効果的に活用するためには、各場面での活用を統合する包括的なシステムの構築が重要です。多くの企業で「個別の場面では活用できているが、全体最適化が図れていない」「活用場面が限定的になってしまう」という課題が発生しています。
成功企業では、採用・研修・配置・評価といった各場面でのポータブルスキル活用を有機的に連携させ、組織全体の人材力向上を実現しています。各活用場面を効果的に統合する包括的なポータブルスキル活用モデルを学んでみませんか?
ポータブルスキル研修基盤としてのeラーニング
先述した通り、ポータブルスキルの研修にはeラーニングのサービスを活用するのがおすすめです。これは、既存の研修動画を活用できることもそうですが、LMS(Learning Manegiment System)によって、社員の受講状況などをデータでモニターできるようになるからです。
たとえeラーニングといえども、講座ごと、受講ごとに料金が発生するタイプのeラーニングでは、高額な費用が発生してしまいます。
また、いつでもどこでも受講できるのが、eラーニングの長所ですが、研修管理担当者からすると、「この講座を受講していない社員は後何人いるのか?」「この社員が受講済の講座はどれとどれか?」といったデータを収集、集計することは至難の業といえます。
そこで、LMS(Learning Management System)を導入することで、これら二つの問題を解決することができます。
以前のLMSはオンプレミスで導入され、別途、eラーニングコンテンツを購入することが標準的でしたが、クラウドサービスとして提供される最新LMSでは、サブスクリプション・モデルに基づくLMSプラットフォームの利用料に、標準コンテンツと呼ばれる受講し放題のeラーニングコンテンツが含まれるようになっています。
例えば、KIYOラーニング社が提供するLMSクラウドサービスのAirCourseでは、2024年5月時点で900コース以上が標準コンテンツとして提供されています。
さらにLMSは、社員の受講履歴データをLMS内のデータベースで一元管理しているため、研修管理者が、リアルタイムで「この講座を受講していない社員は後何人いるのか?」、「この社員が受講済の講座はどれとどれか?」といったデータを収集、集計することができます。
ポータブルスキルに相当する企業内研修は、いままでは、新卒社員が入社するタイミングでまとまった人数に対して行うのが一般的ですが、在籍中の社員に対して同様に実施することは困難といえ、eラーニングによる実施が現実的といえるでしょう。
しかし、たとえeラーニングといえども、講座ごと、受講ごとに料金が発生するタイプのeラーニングでは、高額な費用が発生してしまいます。
また、いつでもどこでも受講できるのが、eラーニングの長所ですが、研修管理担当者からすると、
「この講座を受講していない社員は後何人いるのか?」
「この社員が受講済の講座はどれとどれか?」
といったデータを収集、集計することは至難の業といえます。
そこで、LMS(Learning Management System)を導入することで、これら二つの問題を解決することができます。
以前のLMSはオンプレミスで導入され、別途、eラーニングコンテンツを購入することが標準的でしたが、クラウドサービスとして提供される最新LMSでは、サブスクリプション・モデルに基づくLMSプラットフォームの利用料に、標準コンテンツと呼ばれる受講し放題のeラーニングコンテンツが含まれるようになっています。
例えば、KIYOラーニング社が提供するLMSクラウドサービスのAirCourseでは、2024年5月時点で900コース以上が標準コンテンツとして提供されています。
さらにLMSは、社員の受講履歴データをLMS内のデータベースで一元管理しているため、研修管理者が、リアルタイムで「この講座を受講していない社員は後何人いるのか?」、「この社員が受講済の講座はどれとどれか?」といったデータを収集、集計することができます。
eラーニングを活用したスキルアップ事例
ポータブルスキルの向上や変化対応力の強化において、eラーニングを効果的に活用した企業の事例を紹介します。
環境変化に強い人材育成で専門性と汎用性を両立|株式会社フィールド・パートナーズ様

土壌汚染問題に関するコンサルタント・調査業務を行う株式会社フィールド・パートナーズ様では、高度な専門性が要求される一方で、法改正や新技術への対応、営業力強化など、専門領域を超えた汎用的なスキルの習得が課題でした。土壌汚染という「ニッチ」な業界のため、従来の集合研修では多様なスキル向上ニーズに応えることが困難でした。
AirCourse選定の決め手は、専門分野以外の幅広いビジネススキルを体系的に学習できること、少人数でも効率的に運用できること、実際の業務に活かせる実践的な内容が豊富なことでした。導入後は「対人力」向上としてコミュニケーション・プレゼンテーション研修、「対自分力」向上として目標設定・タイムマネジメント研修、「対課題力」向上として問題解決・分析力研修を実施。専門性と汎用性を兼ね備えた変化対応力の高い人材育成を実現しています。
導入後の主な成果
- 専門性を活かしながら汎用的なビジネススキルが向上
- 法改正や新技術への適応力が強化され事業の安定性が向上
- 営業力・提案力向上により顧客満足度と収益性が改善
参考:株式会社フィールド・パートナーズ様のAirCourse導入事例
人材流動時代に対応する採用力と定着力を同時に強化|株式会社MS-Japan様

管理部門・士業特化型人材紹介事業を展開する株式会社MS-Japan様では、人材流動性の高い環境での社員の早期戦力化と定着率向上が課題でした。中途採用中心の組織において、異なる業界出身者が迅速に新しい環境に適応し、多様な顧客ニーズに対応できるポータブルスキルの向上が求められていました。
AirCourse導入により、新入社員向けの基礎的なビジネススキル研修から、中堅社員向けの応用的なマネジメントスキル研修まで、段階的なポータブルスキル向上プログラムを構築。「対人力」としてコミュニケーション・交渉力、「対自分力」として自己管理・キャリア形成、「対課題力」として情報分析・企画力の体系的な向上を図り、人材紹介業務に必要な高度な適応力を習得させています。
導入後の主な成果
- 中途採用者の早期戦力化により生産性が向上
- 多様な顧客ニーズへの対応力強化により成約率が改善
- 社員の自律的成長意欲向上により定着率が向上
参考:株式会社MS-Japan様のAirCourse導入事例
まとめ
ポータブルスキルの内容は、対課題スキル、対自己スキル、対人スキルといった普遍的なものであり、転職を希望しない社員であっても当然求められ、企業が在籍中に社員に当然持っていてほしいスキルであるといえます。
したがって、企業内研修においてもポータブルスキル向上への取り組みが必要となっています。
従来の企業内研修においては、専門的、技術的なスキルの向上が優先されがちでしたが、今後は、ポータブルスキルの体系に沿った企業内研修カリキュラムの見直しをおこなうべきでしょう。
eラーニングによる実施には、高額な費用が発生する可能性がある、受講履歴データの収集、集計が難しいといった課題がありますが、LMSを導入することで、これらの課題を解決することができます。
実際に、標準コンテンツは、ポータブルスキル研修の大部分をカバーしており、クラウドサービスとして提供される最新LMSは、費用面、管理面の双方において、集合研修や従来のオンプレミス型eラーニングと比較すると、ポータブルスキル研修基盤として、はるかに有利で現実的な選択肢といえます。
スキルの向上に、eラーニングシステムを活用しませんか
ポータブルスキルの理論や育成方法を理解することは重要ですが、実際の成果は「いかに組織全体で継続的に向上させ、変化対応力を高めるか」にかかっています。多くの企業がポータブルスキル向上に取り組んでいるものの、個人のスキル向上が組織の適応力向上に結びついていないのが現実です。
ポータブルスキル向上と実践的な適応力強化を効率的に支援するツールとして、AirCourseをご活用いただいている企業様も多くございます。体系的なスキル学習と実践的な適応力向上を同時に実現できます。
スキル向上を支援するeラーニング『AirCourse』
- 1000コース以上の動画コンテンツで対人力・対自分力・対課題力を包括的に学習
- 実践的なスキル向上と業務での活用をサポート
- 既存教材がそのまま使えてポータブルスキル研修の負担を軽減
- 月額200円~の低コストで継続的なスキル向上環境を提供
今なら、AirCourseの『機能詳細』『導入事例』『料金プラン』がわかる資料3点セットを無料でお受け取りいただけます。ポータブルスキルをより効果的に組織に浸透させるツールとして、ぜひご検討ください。