研修コンテンツ、動画配信、LMS(学習管理システム)、モバイル対応といった機能面が充実した一方で、クラウド化によってコストも低減してきたため、近年eラーニングの活用範囲や目的、方法が拡大してきています。
今回はeラーニングに関する基本知識をはじめ、効果的な活用方法を7つご紹介します。
社内でeラーニングを活用する際のヒントにしていただければと思います。
効果的なeラーニング導入を始めてみませんか?
オンラインで学習できるeラーニングシステムを使えば、より広範囲な人材のスキルアップや教育の均質化を実現できます。
時間や場所に縛られることなく、また、最新の情報に常にアップデートして学習コンテンツを提供できるため、新人向け・管理職向けといった階層別研修や、従業員のリスキリングなど幅広く導入されています。
『eラーニング導入・活用 完全ガイド』では、eラーニングにご興味をお持ちの人事・教育担当者に向けて、基本的なメリット・デメリット、実際の導入手順や運用のコツなどを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそもeラーニングとは
eラーニングとは電子的な方法で教育や学習を行うことを指します。パソコン・タブレット・スマートフォンなどのデバイスを使ってさまざまな内容を学習できます。
オンラインで提供される教材の形も多様で、教育プログラム・ウェブサイト・ウェブセミナー・ビデオチュートリアル・電子ブックなどの形式が一般的です。
eラーニングは継続的な学習を促進するための素晴らしい手段として多くの企業で導入されています。eラーニングであれば現代のテクノロジーを利用して学習を効率的にし、より広範囲な人材のスキルアップを可能にできるのです。
メリット・デメリット
eラーニングのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット1:時間や場所に依存しない
eラーニングはオンラインで行われるため、従業員が自分の都合の良い時間に学習できます。また、学習を行う場所にも依存しません。
従業員はオフィス・自宅・カフェ・電車など、どこでも学習を進められます。
これにより、従業員の学習スケジュールを自由に組むことができるため、生産性が向上すると同時にストレスも軽減できます。
メリット2:柔軟性が高い
eラーニングは従業員のスキルレベルや進捗に合わせた柔軟なカリキュラムで学習することが可能です。従業員は自分のレベルや興味に合わせて、必要なトピックを選択して自分のペースで学習できます。
また、従業員の知識が不足している場合には、補足学習資料などの閲覧も可能です。これにより、従業員は必要な知識を効率的に習得でき、企業としてもスキルアップを社内で促進できます。
メリット3:費用対効果が高い
eラーニングは費用対効果が高い手法です。eラーニングはテキスト・ビデオ・音声・グラフィック・アニメーションなど、多様なコンテンツを繰り返し使用できるため、多くの従業員に対して安価にコンテンツを提供できます。
また、eラーニングはオンラインで実施されるので、教材作成や学習管理のために必要な費用が削減されます。
さらに、eラーニングであれば従業員がオンラインで学習できるため、一般的なスクールやセミナーで発生する交通費や宿泊費などのコストも削減できるのです。
このように、eラーニングを導入すれば、コストを抑えて多くの学びの場を提供できます。
メリット4:最新の情報をタイムリーに共有できる
eラーニングであれば最新の情報を素早く共有できます。企業がeラーニングを導入すれば、更新された情報はすぐに反映されます。そのため、従業員は常に最新の情報を取得できるメリットがあるのです。
例えば、企業が法令や規制の変更に対応するためにeラーニングを導入する場合、変更された内容をすぐにeラーニングコンテンツに反映できます。
これにより従業員は情報にキャッチアップでき、法令遵守の観点からも重要なメリットと考えられるのです。
デメリット1:コミュニケーションが不足する
eラーニングはインタラクティブな学習ができる一方で、対面での学習に比べてコミュニケーションが不足する場合があります。
例えば、対面式の授業では教員が受講者の理解度や質問に応じて授業内容を調整できますが、eラーニングでは教材の作成段階で必要な情報を含めることが求められます。
また、対面式の授業では受講者同士が意見交換やディスカッションを行えますが、eラーニングではオンラインフォーラムなどを活用して受講者同士が交流する機会を設ける工夫が必要です。
加えて対面での学習に比べると、eラーニングでは講師からのフィードバックが不足するケースにも注意しなくてはなりません。
向いている企業
eラーニングに向いている企業の特徴を以下にまとめました。
教育コストを削減したい
eラーニングはオンラインで提供されるため、従業員の移動費用や宿泊費用などを削減することが可能です。こうした特徴からコストを削減したい企業に向いています。
特に、広範囲に拠点を抱えていたり、多くの従業員に対して大規模なトレーニングを実施したりしたい企業にとっては、eラーニングは非常に効果的な教育手段といえるでしょう。
学習意欲が高い
学習意欲の高い企業にとって、eラーニングは非常に有効な学習手段です。eラーニングは従業員が自分自身のペースで教材を進められるため、学習に対するモチベーションを高めることができます。
また、eラーニングはビデオ・音声・グラフィック・アニメーションなどのインタラクティブなコンテンツの使用が可能なので、モチベーションを維持できる学習環境を提供できます。
学習の進捗を把握したい
学習の進捗を把握にもeラーニングは優れた手法です。学習の進捗状況を記録して評価できるため、従業員の学習状況の把握が容易です。
また、eラーニングはテストやクイズなどを通じて、従業員の学習結果の評価もできます。これにより、企業は従業員のスキルや知識の向上状況を把握し、必要に応じて改善点を見つけることができるのです。
活用方法
それでは、効果のあるeラーニングの具体例について解説します。
コンプライアンス教育など全社員研修
コンプライアンス教育など全社員に必須の研修を行う際にeラーニングを検討されるケースが増加しています。
そもそも最近パワハラ・セクハラ、情報セキュリティ、個人情報保護、インサイダー、LGBT、メンタルヘルス、労務管理など企業が行うべきコンプライアンス系の教育テーマが急増しており、必須になりつつあります。
しかしながら、全社員に研修とテストの受講を必須とする場合に集合研修は現実的に難しい為、eラーニングで実施を検討される企業が多くあります。
eラーニングを活用して全社員へ向けてのコンプライアンス研修を行うと、研修内容の作成、社員を集める必要や出欠の管理、複数回の研修実施、テストの集計、未受講者を特定しての催促といった作業の削減、未受講者が残ってしまうリスクの低減が可能になります。
基本の講習は既成のeラーニング研修コンテンツを活用し、自社オリジナルの内容は動画撮影して配信、受講指示や期限の設定、テストも受講管理も未受講者への催促も、全てeラーニング(LMS)を活用すれば、いとも簡単に実現と徹底が可能です。
新入社員への研修
毎年実施される新入社員研修、中途入社者への研修も含めると毎月行っている企業も多いのではないでしょうか?
しかし、新入社者への研修は同じ内容を毎年、毎月繰り返していることがほとんどです。
また、新入社者への研修は、ルールや基本の説明など、インプット形式の割合が非常に高くなりがちです。
インプットの学習にはeラーニングは向いていますし、毎回同じことを教えるような場合は動画コンテンツを1回作ってしまえば、その後の負担が大きく削減できます。
また、新入社者の際には一気に詰め込みで研修を行うケースが多く、吸収しきれないため復習のニーズがありますが、集合型・対面型の研修の場合、復習が難しいという課題があります。
eラーニングならば、必要な時に必要な箇所だけ、どこに居ても復習ができますので大変効率的で学習効果も高まります。
離れた拠点や店舗での研修や動画マニュアル
もともとeラーニングはWebの普及によって、教育研修から距離や時間の制約を取り除くという目的で利用が拡大していきました。
そのような中最近では、教育の対象者がパート・アルバイトも含めた全従業員に拡大しており、eラーニングの活用価値が一層高まってきています。
また動画の活用が簡易化したことによって、講義形式の研修から、現場のOJTのような作業系のコンテンツへの需要が拡大しています。
作業手順などは紙ベースや実地だけで教えるよりも、見本となるマニュアルを動画で作成しておけば、誰もが同じ作業を真似して習得することが可能ですし、離れた拠点や店舗に居てもモバイルで受講でき、繰り返し学ぶことができるなど、教育効果は絶大です。
テストやアンケート機能の有効活用
LMSにはテストやアンケートの機能がありますが、研修の付属として利用するだけでなく、単体で利用するケースも増えています。
Web上へのテストやアンケートの作成も簡単にでき、フォームを保存しておくこともできます。
実施の指示も簡単にでき、集計も自動で行われるため、テストやアンケートの実施による担当者の負荷が大幅に軽減できつつ、容易にテストやアンケートを行うことができるため、従業員の教育に関する達成度や理解度、満足度などをタイムリーに明らかにすることが可能になりました。
そのため、教育に関する改善や次の施策が打ち易くなり、教育の質を高めることにつながります。
企業理念、経営方針、行動指針などの教育
近年、教育の領域のひとつに企業理念や経営方針、行動指針などが取り上げられることが増えてきました。
企業としての成果を上げようとした場合に、直接的な業務研修だけでなく、間接的な教育を行うことへの関心が高まっています。
しかしながら、理念や方針を伝えて浸透させるには時間がかかりますが、集合で全社員へ何度も研修することは困難ですし、理念や方針などを紙の資料だけで共有しても効果は上げにくいでしょう。
例えば、自社の理念や方針について代表者が話している様子を動画撮影して共有したり、行動指針の好事例の発表を動画で紹介したり、理解度をアンケートで確認するなど、eラーニングのツールを活用することで効果的な教育ができます。
社外に向けた教育への活用
eラーニングのツールを活用して教育できるのは自社の社員だけではありません。
eラーニングのツールはインターネットを介しているため、いつでもどこでもIDさえあればログインして学習することが可能です。
撮影した研修や授業の動画をeラーニングで配信し、受講希望者にIDを発行して期間限定で見せるといったことも可能です。
そのため、eラーニングのプラットフォームは、一般の企業人事に加えて、研修会社や予備校・塾でも利用されています。
例えば、代理店や業務委託先など社外の協力者への教育に使うこともできます。
新商品が出るたびに、全国を行脚して研修や教育を行うことは工数的にも厳しいですから、eラーニングを活用することで効率が高まります。
オンライン英会話に活用
オンライン英会話とはインターネットを通じて、英会話のレッスンをオンラインで受けることができるサービスを指します。
主に、外国語学校や英会話スクールが提供しているサービスで、パソコン・スマートフォン・タブレット端末を使って、専任の講師とリアルタイムで対話しながら英語のスキルを向上させられます。
このオンライン英会話はビジネスシーンにおいて、導入しようと検討するケースが少なくありません。
企業は従業員の語学力を向上させグローバルなビジネス環境に対応しようと、オンライン英会話の活用が増えているのです。
オンライン英会話は従来の英会話教室と比べて、自宅やオフィスなどいつでもどこでも受講が可能です。
また、オンライン英会話は、ネイティブスピーカーの先生とのリアルタイムでのコミュニケーションが可能であるため、リスニングとスピーキングの能力を効果的に強化できます。
近年ではAIや自然言語処理技術を活用したサービスも登場しており、より効率的に英語力を向上させることができるようになっています。
eラーニング活用を成功させる3つのポイント
eラーニングの活用を成功させるための3つのポイントについて解説します。
1. コンテンツを充実させる
ラーニングのコンテンツを充実させることは、従業員の学習意欲を高めるために非常に重要です。
コンテンツの充実とは、教材の量や質を高めることや、動画・音声・グラフィックスなどの多様なメディアを用いることなどが挙げられます。
また、教材の構成や配信形式を工夫できれば、学習者の興味を引きつけて学習効果の向上も期待できます。
2. サポート体制を整える
eラーニングでは従業員が自分自身で学習を進める場面が多いため、サポート体制の整備が重要です。例えば、メールやチャットで質問に対応したり、学習の相談会を開催したり、従業員が疑問や問題を解決できる環境を整える工夫が求められます。
また、従業員に対して定期的に進捗状況の確認やフィードバックなどの取り組みも積極的に行いましょう。
3. 評価体制を構築する
eラーニングの学習成果を正確に測定して評価するための体制も構築しましょう。評価方法には、テスト・クイズ・課題提出などが考えられます。こうした評価方法を通じて従業員の理解度や能力を正確に把握し、カスタマイズされたサポートを行うことができるのです。
また、従業員に対して自己評価の機会を提供できれば、自己理解の深まりや改善策の立案といった行動も促せます。
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まとめ
今回は、eラーニングの効果的な活用方法をお伝えいたしました。全てをすぐ行うのは難しいかもしれませんが、1つからでも始めてみませんか?
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オンラインで学習できるeラーニングシステムを使えば、新人研修をはじめとした教育の均質化やより広範囲な人材のスキルアップを実現できます。集合研修と違い、時間や場所に縛られず、また実施工数も削減できるでしょう。
しかし、eラーニング導入でネックになるのが研修プログラムの更新です。優秀な人材育成のためには、常に最新の情報にアップデートし有益な学習コンテンツを提供する必要があります。
動画研修コンテンツが受け放題のeラーニングシステム『AirCourse』では、1,000種類以上のコンテンツを提供し、新入社員から管理職まで、各階層で必要な知識・スキルを学習できる、充実した階層別研修をご用意しています。
さらに、身につけたいスキルや知識にあわせて自社オリジナルコースを柔軟かつカンタンに作成可能。受講記録や進捗といった学習記録も手軽にでき、とことん”使いやすさ”にこだわっています。
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