2026年1月には中小受託取引適正化法(旧下請法)が施行されるほか、カスタマーハラスメント対策の義務化も進んでいます。こうした法改正を受けて、コンプライアンス研修のテーマを棚卸ししたいものの、営業・製造・医療介護など部門ごとに必要な講座が異なり、どこから整えるべきか判断しにくいと感じる担当者もいるのではないでしょうか。
外部講師による集合研修は、日程調整の手間や会場費、講師費用の負担が大きくなりがちです。そのため、全社員へ共通テーマを届けながら、部門や階層ごとの学習内容も管理できるeラーニングを活用すると、研修運用の負担を抑えやすくなります。
本記事では、コンプライアンス研修で受講対象にすべき講座を、全社員共通・業種別・階層別の3レイヤーで整理します。あわせて、コンプライアンス研修に対応したeラーニングシステム5社の特徴と、導入後に受講を定着させる運用設計を解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
コンプライアンス研修に適した講座一覧
コンプライアンス研修で受講対象にすべき講座は、全社員共通のテーマ、業種別のテーマ、階層別のカリキュラムに分けると整理しやすくなります。
| レイヤー | カバー範囲 | 主な対象 |
| 共通テーマ | 業界・職種を問わず全社員が学ぶべき法令・リテラシー | 全社員 |
| 業種別テーマ | 自社の業種特有の規制・違反類型に対応 | 該当部門・全社員 |
| 階層別カリキュラム | 役割に応じた責任範囲・対応スキル | 全社員/管理職/経営層 |
全社員に必要な基礎知識をそろえたうえで、自社の業種特有の規制や役割ごとの責任範囲を上乗せすると、研修テーマの抜け漏れを抑えられます。
全社員共通の必須講座
業界や職種を問わず、全社員が共通して学ぶべきテーマがあります。独占禁止法・下請法・インサイダー取引・反社会的勢力排除・個人情報保護・ハラスメント防止が代表例です。これらは違反すると企業全体の信用を損なうため、年次の必修コースとして横断的に配信する対象になります。
特に2026年前後は法改正が相次いでいます。2026年1月施行の中小受託取引適正化法(旧・下請法)、2025年改正の個人情報保護法、そして義務化が進むカスタマーハラスメント対策です。共通講座を組むときは、これらの最新動向を織り込む必要があります。
教材ベンダーが法改正に合わせて教材を更新しているか、対応コースを追加する運用があるかも、契約前に確認しておくと、教材の差し替え負担を自社で抱え込みにくくなります。
| 共通テーマ | 主な関連法令・指針 | 講座例 |
| 独占禁止法 | 独占禁止法 | 談合・カルテル・優越的地位の濫用の防止 |
| 下請取引の適正化 | 中小受託取引適正化法(旧下請法・2026年1月施行) | 取引先との適正な取引条件の理解 |
| インサイダー取引 | 金融商品取引法 | 未公表の重要事実に基づく取引の禁止 |
| 反社会的勢力排除 | 各都道府県暴力団排除条例ほか | 反社チェック・取引排除の徹底 |
| 個人情報保護 | 個人情報保護法(2024年改正反映) | 個人データの適正な取得・管理・漏えい対応 |
| ハラスメント防止 | 労働施策総合推進法ほか | パワハラ・セクハラ・カスハラの定義と対処 |
これらのテーマは、まず全社員に基礎を行き渡らせることが出発点になります。
参照:公正取引委員会「企業における独占禁止法コンプライアンス」、個人情報保護委員会「特定分野ガイドライン」 、 厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」
階層別で必須となる講座
役割に応じた階層別のカリキュラムを次に組み立てます。同じコンプライアンスでも、一般社員・管理職・経営層では求められる行動が違います。全社員には禁止事項や基本ルールを、管理職には通報受付や初動対応を、経営層には内部統制と経営責任を学んでもらう設計になります。
階層別に分けると、一人ひとりが自分の役割で必要な知識だけを効率よく学べます。下表を目安に、自社の組織構成へあてはめてください。階層ごとの受講進捗・理解度テスト・修了証発行を組織別レポートで可視化できるかも合わせて確認しておくと、内部監査や経営報告の場面でそのまま根拠資料として使えます。
| 階層 | 講座例 |
| 全社員(基礎リテラシー) | 情報セキュリティ・SNS利用・ハラスメント基礎・個人情報の取扱い |
| 管理職 | ハラスメント通報受付・パワハラ防止管理職編・セクハラ防止管理職編・部下の不正検知・初動対応 |
| 経営層 | 会社法上の内部統制・経営層のコンプライアンス責任・危機管理広報・第三者委員会対応 |
業種別で必須となる講座
最後に自社の業種特有の規制を上乗せします。業種が変われば、適用される法令も違反のリスク類型も大きく異なります。たとえば、金融業ではインサイダー取引やマネーロンダリング対策が、建設業では入札談合防止や建設業法の理解が欠かせません。
自社が属する業種を起点に、必須講座テーマを洗い出してください。該当部門だけでなく、関連する全社員への配信が必要なケースもあります。
| 業種 | 主な違反類型・規制 | 講座例 |
| 金融・保険業 | 金融商品取引法・インサイダー取引規制 | インサイダー取引・顧客本位の業務運営・マネーロンダリング対策 |
| 製造業 | 独禁法(談合・優越的地位の濫用)・下請法・品質不正 | 品質不正防止・独占禁止法・下請法・輸出管理 |
| 建設業 | 建設業法・入札談合・元請下請関係 | 建設業法・労働安全衛生・入札談合防止・元請下請関係の適正化 |
| 医療・介護 | 個人情報保護・医療広告ガイドライン | 患者情報の取扱い・医療広告ガイドライン・医療法・介護保険法関連 |
| 小売・サービス業 | 景品表示法・特定商取引法・カスハラ | 景品表示法・特定商取引法・カスハラ対策・食品表示法 |
業種別テーマは数が多いため、共通テーマほど標準教材が揃っているとは限りません。法令理解や基礎リテラシーは既製コースでカバーし、社内規程・自社固有の違反事例・取引先ごとのルール・業種特化のケーススタディは自社制作コースで補う設計にすると、網羅性と独自性を両立できます。サービス選定の段階で、業種特化コースの有無と自社制作の余地を合わせて確認しておくと安心です。
コンプライアンス研修に強いeラーニングシステム5選
ここからは、全社員共通・業種別・階層別の講座設計に活用しやすいeラーニングシステムを5社紹介します。教材の網羅性や法改正への追従、自社制作コースの有無、受講記録の管理しやすさを確認すると、自社の運用に合うサービスを絞り込みやすくなります。
| サービス名 | 料金(月額目安) | 特徴 |
| AirCourse | 200円/名〜 | 初期費用0円の汎用型。コンプラ標準コースが多数、自社制作コースで業種別テーマを補える |
| manebi eラーニング | 要問い合わせ | 約8,000教材の汎用型。コンプラ・ハラスメント・情報セキュリティを横断 |
| Seculio | 要問い合わせ | 情報セキュリティ・個人情報保護に特化。7日間無料トライアルあり |
| Cloud Campus | 70,000円/月〜 | ユーザー数無制限の定額制。コンプラ教材はオプションのコンテンツパック |
| etudes Plus | 要問い合わせ | 階層別・スキル別100種以上の定額制。新入社員研修にコンプラを含む |
※料金・コース数などは記事公開時点の各社公式サイト掲載値です。最新情報は各公式サイトで確認してください。
AirCourse(KIYOラーニング株式会社)

AirCourseは、初期費用0円・月額200円/名〜(年間契約・1,000名利用時の最安値)で導入できる汎用型のLMSです。コンプライアンス、ハラスメント防止、情報セキュリティ、個人情報保護など、全社員向け共通テーマの標準コースを搭載しています。
コンプライアンス研修の設計では、標準コースで共通テーマをカバーし、足りない部分を自社制作コースで補えます。たとえば、社内規程や業界固有のケースをオリジナルコースとして追加すれば、一般的な法令知識と自社の実務ルールを同じLMS上で配信できます。法改正対応コースは公式コース一覧で随時更新されます。
受講記録はCSV出力に対応しており、内部監査や経営報告の資料づくりに活用できます。組織別・階層別のレポートも取得できるため、一般社員・管理職・経営層ごとに異なるカリキュラムを配信し、受講状況を管理したい企業に向いています。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | KIYOラーニング株式会社 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額料金 | 200円/名〜(年間契約・1,000名利用時の最安値) |
| セキュリティ | ISO27001取得・SSO(SAML)対応・IPアドレス制限 |
| コンプラ標準コース | 多数搭載(最新ラインナップは公式コース一覧参照) |
| 法改正対応コース | 公式コース一覧で随時追加 |
| 自社制作コース | 可(ドラッグ&ドロップでオリジナルコース化) |
| 組織別・階層別レポート | 可 |
| 無料トライアル | フリープラン30日 |
| 公式サイト | https://aircourse.com/ |
| コース名 | 概要 |
| 事例で学ぶコンプライアンス違反をなくすために知っておきたいこと | 独禁法・下請法・インサイダー・贈収賄など共通テーマを横断的にカバーし、年次必修コースとして配信できる |
| 情報セキュリティ基本知識【入門編】 | 情報漏えい防止・個人情報の適切な取り扱いを体系的に学べる。個人情報保護法対応の年次必修コースとして配信できる |
| ハラスメント防止(事例で学ぶ「しない・させない」総合研修) | パワハラ・セクハラ・カスハラの定義と対処法を解説。カスハラ対策にも対応した必修コースとして使える |
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manebi eラーニング(株式会社manebi)

manebi eラーニングは、約8,000教材を擁する汎用型のeラーニングです。コンプライアンス研修、ハラスメント研修、情報セキュリティの教材がそろっており、全社員向けの共通テーマを幅広くカバーできます。
AIが学習プランを設計する機能や、自社オリジナル教材のアップロードにも対応しています。既製教材で法令や基礎リテラシーを学ばせながら、社内規程や自社固有の事例を追加する運用に向いています。教材数が多いため、部署や階層ごとに必要なテーマを選びやすい点も特徴です。
料金はIDベースの設定で、詳細は問い合わせが必要です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社manebi |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | 要問い合わせ(IDベースの料金設定) |
| セキュリティ | 要問い合わせ |
| コンプラ標準コース | あり(コンプライアンス・ハラスメント・情報セキュリティ) |
| 自社制作コース | 可 |
| 無料トライアル | あり(デモアカウント) |
| 公式サイト | https://manebi.co.jp/elearning/ |
| コース名 | 概要 |
| コンプライアンス研修 | コンプライアンス全般を扱う標準教材。年次の必修教材として配信できる |
| ハラスメント研修 | パワハラ・セクハラ等のハラスメント防止を学べる |
| 情報セキュリティ | 情報漏えい防止の基礎を学べる |
Seculio(セキュリオ)(LRM株式会社)

Seculioは、情報セキュリティ教育に特化したサービスです。情報セキュリティ基礎、個人情報保護、マイナンバー、標的型攻撃メール訓練など、130種類以上の教材を揃えています。導入実績は2,500社を突破しています。
汎用型ではなく、情報セキュリティ・個人情報保護領域に強みを持つ特化型です。全社員向けに情報漏えい防止や個人情報の取扱いを徹底したい企業では、重点テーマを深く学ぶことができます。一方で、独占禁止法、下請法、インサイダー取引、反社会的勢力排除などのビジネスコンプライアンス全般を網羅できるかは、自社の必要テーマと照らして確認が必要です。
標的型攻撃メール訓練のように、知識の習得だけでなく実践的な対応力を確認できる機能もあります。情報セキュリティと個人情報保護をコンプライアンス研修の重点領域として強化したい企業に適しています。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | LRM株式会社 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | 要問い合わせ |
| セキュリティ | 要問い合わせ |
| コンプラ標準コース | あり(情報セキュリティ・個人情報保護領域に特化、130種類以上) |
| 自社制作コース | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | あり(7日間) |
| 公式サイト | https://www.lrm.jp/seculio/ |
| コース名 | 概要 |
| 情報セキュリティ基礎 | 情報セキュリティの基礎を体系的に学べる |
| 個人情報保護・マイナンバー | 個人情報・マイナンバーの取扱いを学べる |
| 標的型攻撃メール訓練 | フィッシング訓練と1回3分のミニテストで実践力を測れる |
Cloud Campus(株式会社サイバー大学)

Cloud Campusは、ユーザー数が増えても費用が変わらない定額制が特徴の汎用型LMSです。提供は株式会社サイバー大学(ソフトバンクグループ傘下)です。ISMS(ISO/IEC 27001)認証を取得しています。
公式に「コンプライアンス」カテゴリーがあり、「コンテンツパック100」(常時100種類以上)や「人事定番研修ライトパック」を利用できます。全社員へコンプライアンス研修を一斉配信したい企業では、ユーザー数無制限の定額制により、人数が多い組織でも費用を見通しやすくなります。
ただし、これらの標準コンテンツはオプションのコンテンツパック扱いで、ベース料金には含まれません。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社サイバー大学(ソフトバンクグループ傘下) |
| 初期費用 | 100,000円〜(Entryプラン。プランにより異なる) |
| 月額料金 | 70,000円/月〜(Entryプラン。ユーザー数無制限の定額制) |
| セキュリティ | ISMS(ISO/IEC 27001)認証取得 |
| コンプラ標準コース | あり(オプションのコンテンツパックとして提供) |
| 自社制作コース | 可 |
| 無料トライアル | あり |
| 公式サイト | https://cc.cyber-u.ac.jp/ |
| コース名 | 概要 |
| コンプライアンス(カテゴリー) | 公式のコンプライアンスカテゴリーから必要なコンテンツを選んで配信できる |
| 人事定番研修ライトパック | 人事の定番研修を集めたパック。コンプラ系の基礎研修もカバーする |
| コンテンツパック100 | 常時100種類以上の研修コンテンツをオプションで追加できる |
etudes Plus(アルー株式会社)

etudes Plusは、アルー株式会社が提供する受け放題・定額制のeラーニングです。階層別・スキル別の教材100種以上と、約600本の演習を組み合わせ、「対ジブン/対コト/対ヒト」3軸で体系化している点が特徴です。延べ8万人への受講実績を持ち、大手企業を中心に導入されています。
新入社員研修などの階層別教材内にコンプライアンス関連の研修が含まれています。階層別カリキュラムを軸に、一般社員・管理職などの役割に応じたコンプライアンス研修を組みたい組織と相性がよいサービスです。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | アルー株式会社 |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | 要問い合わせ(定額制受け放題) |
| セキュリティ | 要問い合わせ |
| コンプラ標準コース | 新入社員研修内にコンプラ等を含む(種別の揃い具合は要資料請求) |
| 法改正対応コース | 要問い合わせ(教材は定期的にバージョンアップ) |
| 自社制作コース | 対応(オリジナルコース作成機能) |
| 組織別・階層別レポート | 対応(階層別スキルマップ) |
| 無料トライアル | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://etudes.jp/etudes-plus |
主な標準コース
| コース名 | 概要 |
| 新入社員研修 | 社会人基礎・ビジネスマナーとあわせてコンプラの土台を導入できる |
| 管理職研修 | 管理職の責任範囲に応じたコンプラ教育を階層別カリキュラムで配信できる |
| ロジカルシンキング | 違反事例の判断・通報フロー設計のベース思考力として活用できる |
各サービスのコース詳細や機能は、公式サイトで最新情報を確認してください。
コンプライアンス研修を定着させるeラーニングの運用設計
eラーニングシステムを選定したら、次は導入後の運用設計を整えます。機能の有無だけでなく、受講をどのタイミングで配信し、誰が進捗を確認し、法改正時にどのように教材を更新するかまで決めておくことで、受講漏れや教材更新の取りこぼしを抑えられます。
受講の業務リズムへの組み込み
まず、配信タイミングを業務リズムに固定します。入社時・期初・年次(社内規程の改定タイミング)の3点を基本の配信ポイントに据えてください。
そのうえで、未受講者へのリマインド運用をルール化します。誰がいつ送るか、何日経過したら上長へエスカレーションするかまで決めておくと、受講漏れを最小限に抑えられます。AirCourseでは必須受講設定と自動リマインドで、この運用を後押しできます。
受講記録を内部監査に活用できる業務フローを構築する
次に、受講記録を内部監査につなぐ流れを整えます。確認テストの結果と受講記録を、年次や監査時に必要なフォーマットへ落として保管します。
この際、誰が記録を出力し、誰が受け取り、どこに保管するかという業務フローを明文化しておくと運用が安定します。受講記録のCSV出力を使えば、内部監査や経営報告で提出しやすい形式に整えられます。
法改正や規程改定に伴う教材の差し替えをルーティン化する
最後に、法改正や規程改定への対応を年次プロセスとして定型化します。所管官庁の改正リリースを検知し、既存教材の影響範囲を特定するところから始めます。
そのうえで、ベンダー対応コースや自社制作コースを差し替え、対象者へ再配信し、受講を確認するまでを一連の流れにします。この差し替えルーティンを定型化しておくと、改正のたびに対応を一から組み直す手間を減らせます。
まとめ:コンプライアンス研修は講座選びと運用設計に気を付けよう
コンプライアンスeラーニングで抜けをなくす出発点は、全社員共通・業種別・階層別の3レイヤーで、自社に必要な学習テーマを洗い出すことです。ハラスメント、情報セキュリティ、個人情報保護などの共通テーマで土台をそろえ、自社業種特有の規制と階層ごとの責任範囲を上乗せすると、組織構成に合った学習範囲を整理できます。
洗い出したテーマを実装するには、システム側の対応力も確認が必要です。教材ラインナップの網羅性、法改正への更新追従、組織別レポートでの理解度測定、既製コースと自社制作コースを組み合わせられる柔軟性を見ていくと、自社に合うサービスを絞り込みやすくなります。
導入後は、受講を業務リズムに組み込み、受講記録を内部監査につなぐ業務フローを整え、法改正や規程改定時の差し替えルーティンを決めておきましょう。選定段階で運用まで見込んでおくことで、導入後の手戻りを減らせます。
まずは自社の業種と組織構成から必要なテーマを書き出し、それを網羅できるかという視点でシステムを比較するところから始めましょう。
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よくある質問
Q. 全社員に受けさせるべき必須テーマは?
職種を問わず関わる可能性が高いテーマを共通項目として整理するとよいでしょう。具体的には、独占禁止法・下請法・インサイダー取引・反社会的勢力チェック・個人情報保護・ハラスメント・情報セキュリティが代表例です。
2026年には中小受託取引適正化法の施行やカスタマーハラスメント対策の義務化といった動きもあります。これらの法改正テーマも、共通講座に加えて全社で押さえておくと抜けを防ぎやすくなります。
Q. 業種別に追加すべき講座は?
事業特性によって発生しやすいリスクが異なるため、共通テーマに業種別の講座を上乗せする考え方が有効です。
例えば金融ではインサイダー取引、製造では品質不正と中小受託取引適正化法への対応が重点になります。建設は建設業法と談合防止、医療は個人情報と医療広告、小売は景品表示法とカスタマーハラスメントが挙げられます。
自社の業種に近い例を起点に、現場で起きうる事例を加えて検討してみてください。
Q. コンプライアンス eラーニングはどう選ぶ?
網羅性と運用しやすさの両面から、4つの軸で比較する方法があります。必要なテーマを揃えられるコース数(網羅性)、法改正への対応状況、理解度を測るテスト機能、そして既製コースと自社制作コンテンツを組み合わせて業種別テーマを補える柔軟性の4点です。
この4軸で並べると、自社の体制に合うサービスを絞り込みやすくなります。
Q. 既製コースと自社制作はどう使い分ける?
法令そのものの理解は既製コース、自社固有の内容は自社制作という分担が基本構造になります。法律の条文や一般的な解説は、ベンダーが用意する既製コースを活用すると効率的です。
一方で、社内規程や過去に自社で起きた事例、業界特有の判断基準は、自社で教材化したほうが実務に結びつきやすくなります。両者を組み合わせることで、理解の土台と実務への落とし込みを両立しやすくなります。
Q. 法改正にはどう追随する?
法改正への追随は、情報の確認と教材の更新という2つの動きで考えると整理しやすくなります。
1つ目は、所管官庁が公表するリリースを年次でチェックし、自社に関わる改正を把握することです。2つ目は、利用中のベンダーが法改正対応コースをどのサイクルで更新するかを確認しておくことです。
この2点を運用に組み込んでおくと、改正のたびに慌てて差し替える事態を避けやすくなります。
Q. 受講記録は内部監査に使える?
組織別レポートやCSV出力に対応したLMSであれば、内部監査や経営報告の証跡として活用しやすくなります。誰がいつどの講座を修了したかを部署単位で出力できれば、受講状況を客観的なデータとして示せます。
監査の場面では、こうした記録が研修実施の裏付けになります。導入前に、レポートの粒度や出力形式が自社の監査・報告のニーズに合うかを確認しておくとよいでしょう。
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社員研修の重要性は分かっている。でも「具体的にどう実行するか」で多くの企業が迷い、思うような成果が出せずにいます。あなたの組織も同じ悩みを抱えていませんか?
そんな課題を解決するために、900社以上が導入し成果を上げている「実践的な研修ノウハウ」と「すぐに使えるツール」をまとめた資料を無料でご用意しました。
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