企業研修や教育の現場では、受講者のモチベーションをどのように高めていくかが大きな課題となっています。 その解決のために注目されているのが「ゲーミフィケーション」という手法です。
ゲーミフィケーションは、ゲームの要素を活用して学びを楽しくし、効果的な研修を実現するゲーミフィケーションは、従来の方法では得られなかった成果を生み出す可能性を秘めています。
本記事では、ゲーミフィケーションの定義から、導入の際のポイントや成功のコツ、注意点までをわかりやすく解説していきます。
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目次
ゲーミフィケーションを導入するメリット
ゲーミフィケーションを導入すると、以下のようなメリットが得られます。
学習効果を向上させることができる
ゲームの要素を取り入れることで、研修が楽しくなり、学習意欲が向上します 。
特に、ポイント獲得やレベルアップといった要素は、研修へのモチベーションを高める効果があります。
また、ゲーム性を加えることで、研修内容への興味関心を高め、より積極的に参加するようになります。
エンゲージメントを向上させることができる
ゲームの要素のある研修は受講者の参加率が高まり、より積極的に学習に取り組むようになります。
ゲームの要素が、研修への没入感を高め、集中力を維持するのにも役立ちます 。
また、チーム対抗戦などを導入することで、チームワークの向上にもつながります。
学習効果を向上させることができる
楽しみながら研修に取り組むことで、受講者は研修内容の理解が深まり、記憶への定着も促進されます。
また、ゲーム要素のある反復学習は、知識やスキルの定着に効果的です。
さらに、即時フィードバックやランキング表示などを活用することで、学習成果を可視化し、更なる学習意欲の向上につなげられます。
ゲーミフィケーションにはeラーニングシステムが効果的
企業研修にゲーミフィケーションを導入する際には、eラーニングシステムが効果的です。
eラーニングシステムの中でも、クイズや教材の達成状況を可視化できるバッジ機能や、成績の比較・競争による学習意欲向上に寄与するランキング機能、学習達成者への報酬として活用可能な認定証機能が備わっているものがあります。これらを選ぶと、自社研修にゲーミフィケーションをスムーズに導入できます。
もちろん、 eラーニングシステムを選ぶときは、学習者がストレスを感じないように、操作しやすいものをすることも大切です 。
コストや機能を考慮し、自社の予算やニーズに合ったシステムを選びましょう。
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ゲーミフィケーション導入時の注意点
一方、ゲーミフィケーションを研修に導入する際には、いくつか注意点があります。適切な設計が行われていないと、受講者のモチベーションが低下したり、目的達成が難しくなる可能性があります。
課題を従業員が理解できるものにする
ゲーミフィケーションを研修に導入・運用する際、 ゴールやクエストの設定は、参加している従業員が理解できるよう難易度を適切に設定するようにしましょう 。
従業員ごとに理解度は異なるため、課題に対して共通認識を持ってもらい、研修を進めやすくすることが重要です。
目的を明確化する
ゲーミフィケーションを取り入れる際はその目的を明確化しましょう。
取り入れられているゲーム要素が面白みに欠けていたり、研修内容と関連性がなかったりする場合、従業員のモチベーションが低下するリスクが発生 します。
目的に立ち返り、適切なゲーム要素を取り入れるようにしましょう。
必要以上に競争させない
ゲーミフィケーションでは、 競争を過度に重視すると、従業員の協調性の低下やストレスの増加、モチベーションの低下などの問題が発生する可能性があります 。
競争と協調のバランスを意識し、必要以上に競争させないことが大切です。
具体的には、以下のような工夫を取り入れると良いでしょう。
- チーム対抗戦を導入する
- 報酬は個人だけでなく、チームにも与える
- 参加者同士が交流できる場を設ける
- 助け合いを推奨するルールを設ける
これらの工夫を取り入れることで、競争と協調のバランスを保つことができます。
ゲーミフィケーションの導入手順
この章では、ゲーミフィケーションを取り入れた企業研修の流れを紹介します。
企業研修におけるゲーミフィケーションは、以下のステップで運用されます。
- バートルテストを行う
- ゴールを設定する
- ゲームの内容やルールを考える
- 受講者の感想を受けて改善を繰り返す
1. バートルテストを行う
ゲーミフィケーションを研修に導入する際に、まずバートルテストを用いて、受講者のタイプを分析しましょう。
バートルテストとは、イギリスの心理学者リチャード・バートルが提唱した、 ゲームのプレイヤーを4つのタイプに分類するテスト です。受講者のタイプを把握することで、より効果的なゲーミフィケーション施策を設計できます。
バートルテストでは、プレイヤーを「アチーバー」「エクスプローラー」「ソーシャライザー」「キラー」の4つのタイプに分類します。それぞれの特徴は以下の通りです。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| アチーバー | 目標達成に喜びを見出し、成果を積み重ねることがモチベーションとなるタイプ |
| エクスプローラー | 新しい発見や探求に喜びを見出すタイプ |
| ソーシャライザー | 他者との交流やコミュニケーションに喜びを見出すタイプ |
| キラー | 他者との競争に喜びを見出し、勝利することがモチベーションとなるタイプ |
各タイプの特徴を理解することで、それぞれのタイプに合わせた報酬やクエストを設定できます。
例えば、アチーバータイプには、明確な目標と達成報酬を設定すればモチベーションを高めることができます。
エクスプローラータイプには、新しい発見や探求の要素を取り入れたクエスト設定により、学習意欲を高めることができるでしょう。
ソーシャライザータイプには、他者との協力や交流を促進するようなクエストを設定することで、学習効果を高められます。
キラータイプには、他者との競争要素を取り入れたクエストを設定することで、モチベーションの向上が期待できるでしょう。
このように、バートルテストを用いて受講者のタイプを分析することで、研修内容に適したゲーミフィケーション施策を設計できます。
2. ゴールを設定する
ゲーミフィケーションを研修に導入する際には、研修を通じてどのような成果を達成したいのかを明確に示すことも大切です。
研修のゴール設定は、研修対象者のレベルや研修内容、研修実施期間など、さまざまな要素を考慮する必要があります 。
例えば、新入社員研修であれば、企業理念やビジネスマナーの理解、配属部署での基礎知識習得などをゴールとして設定できます。
一方、管理職研修であれば、リーダーシップやマネジメントスキルの向上、問題解決能力の強化などが考えられます。
研修のゴールは、具体的かつ測定可能なものにすることがポイントです。
「顧客満足度を向上させる」という漠然としたゴールではなく、「顧客満足度調査のスコアを現状の70点から80点に上げる」という具体的な数値目標を設定することで、研修の効果を測定しやすく受講者もゴールがイメージしやすくなるでしょう。
3. ゲームの内容やルールを考える
研修にゲーミフィケーションを導入する際には研修のテーマや参加者の属性を考慮し、適切なゲーム内容・ルールを設定しましょう。
例えば、営業スキル向上を目的とした研修であれば、ロールプレイングゲーム形式で顧客対応の練習を行う、あるいは、チーム対抗で売上目標達成を目指す、といった形式が考えられます。
新入社員研修であれば、会社理解を深めるためのクイズ形式のゲームや、チームビルディングを目的とした脱出ゲーム形式なども効果的です。
ルール設定では、ポイント制を導入する場合、どのような行動にどれだけのポイントが付与されるのかを決めておきます。
また、参加者のモチベーションを維持するためには、適度な難易度を設定する必要があります。簡単すぎると飽きられてしまい、難しすぎるとモチベーションが低下してしまう可能性があります。
さらに、ゲームを盛り上げるための演出も効果的です。
例えば、ランキング形式で競争意識を高めたり、バッジや称号といった報酬を付与したりすることで、参加者のモチベーション向上を図ることができます。
4. 受講者の感想を受けて改善を繰り返す
ゲーミフィケーションは一度導入したら終わりではなく、継続的に改善していくことで、より効果を高められます。
フィードバックを集める方法としては、アンケートやインタビューなどが挙げられます。受講者にゲーミフィケーションの感想を自由に書いてもらったり、個別にインタビューを行ったりすると、ゲームの内容やルール、報酬などについての具体的な改善点を見つけられるでしょう。
ゲーミフィケーションにおいても、PDCAサイクルを回して受講者を飽きさせない運用を心がけることが重要 です。
研修ごとのゲーミフィケーションの導入例
ゲーミフィケーションを取り入れた研修で成功を収めた事例は数多くあります。ここでは、代表的な例を3つご紹介しながら、成功事例からゲーミフィケーションを導入するポイントについて解説します。
新人研修での導入例
新人研修にゲーミフィケーションが導入された事例です。ある会社では、会社の基本情報や業務フローの理解を深める新人研修向けのeラーニング教材に、以下のようなゲーム要素を組み込みました。
ミッション形式:1週間ごとにテーマ(例:会社の歴史、製品知識、業務手順)を設け、それぞれにミッションを設定。例えば、「製品知識クイズで80%以上正答する」「指導資料を基にお客様からの問い合わせに模範解答を作成する」といったタスクを提示します。
バッジ付与:各ミッションをクリアするたびに「達成バッジ」を付与。また、すべてのミッションを完了した研修生には「トップパフォーマー」の称号と社内イベントでの表彰資格が与えられます。
グループ対抗戦:新入社員をチームに分け、チームごとのスコアを集計。上位チームには、昼食会や社内でのちょっとした特典が提供され、楽しみながら学習を進めることができました。
セールス研修での導入例
営業チームのスキル向上を目的に、架空の顧客提案をゲーム化した研修を導入した事例です。具体的には以下のようなことが行われました。
ロールプレイング形式:営業担当者がペアになり、一方が顧客役、もう一方が営業役を演じます。顧客役には課題シナリオ(例:「予算が限られている」「競合他社の提案との違いを説明してほしい」など)が与えられ、営業役はこれに応じた提案を行います。
評価スコアの可視化:提案はトレーナーと同僚が評価し、スコアを付与。提案力やプレゼンの質、顧客のニーズ把握力など複数項目で評価され、スコアが個人ランキングに反映されます。
インセンティブ制度:月間ランキングの上位者には、特別な報奨として「高級ランチ券」や「ベストセールス賞」バッジなどが授与され、モチベーションアップに貢献しました。
コンプライアンス研修での導入例
ある製造業では、従来の座学中心のコンプライアンス研修から、クイズゲーム形式を取り入れたオンライン研修に切り替えました。具体的には以下の要素が加えられています。
シナリオ型クイズ:実際の業務で想定されるコンプライアンス問題をもとに、選択肢形式のクイズを展開(例:「贈答品を受け取ってよい条件は?」や「情報漏洩のリスクを防ぐための行動はどれか?」)。
タイムアタック要素:クイズに制限時間を設け、迅速かつ正確な判断力を養います。制限時間内に正答すればボーナスポイントが付与されます。
ランキング競争:全社員のスコアをランキング形式で表示し、上位者には社内掲示板での表彰や、カフェチケットが贈られる仕組みが設けられました。
チーム戦の導入:部署ごとの総得点を競う形式も採用し、会話を通じた問題共有や助け合いが促進されました。
まとめ
本記事では、ゲーミフィケーションの定義やメリットと注意点、導入の際のポイントをわかりやすく解説してきました。
ゲーミフィケーションでは、ゲームの要素が取り入れられていることで、受講者の学習効果を高めることができます。
メリットとデメリットを理解し、注意点を意識しながら適切な方法で導入することで、受講者のスキルアップに加え、組織全体の成長を促進できます。
実りある研修のためにも、ゲーミフィケーションを有効活用しましょう。
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