新人研修にeラーニングを活用する方法|メリット・導入手順・注意点を解説

テレワークの定着や多拠点経営の拡大、パート・契約社員・外国籍スタッフなど雇用形態の多様化により、「全員を同じ場所に集めて研修する」ことが難しくなっている企業が増えています。新入社員研修でも同様の変化が起きています。集合研修だけで新人教育を完結させることに限界を感じている人事担当者は少なくありません。

こうした背景から、eラーニングを新人研修に取り入れる企業が増えています。この記事では、新人研修にeラーニングを活用する5つのメリット、導入手順、注意点、AirCourseの活用事例を解説します。

この記事は、eラーニング導入を検討中の人事・研修担当者の方が、自社への導入イメージを持ち、次の行動に進む手がかりを得ることを目的としていますので、ぜひ参考にしてください。

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新人研修にeラーニングを活用する5つのメリット

eラーニングを取り入れることで、新人研修の設計や運用にはさまざまなメリットが生まれます。

場所・時間を問わず均質な研修を届けられる

eラーニングの最大の強みは、インターネット環境があればどこからでも同じコンテンツを受講できる点です。本社・地方拠点・在宅勤務者など、受講者の所在地に関係なく、同じ品質の研修を届けられます。

また、集合研修では全員のスケジュールを合わせる必要がありますが、eラーニングなら受講者が自分の都合の良い時間に学習を進められます。入社タイミングが異なる中途採用者や、育休復帰後の社員にも同じ研修コンテンツを届けることができます。

講師の個人差による研修品質のばらつきも生じないため、新人全員に均一な知識・スキルを習得させる手段として有効です。

▼スマートフォンで新人研修のeラーニングを受講するイメージ

受講者が自分のペースで反復学習できる

集合研修では、理解できていない箇所があっても講義はどんどん先へ進んでしまいます。eラーニングなら、わからなかった箇所を何度でも見直すことができ、理解が定着するまで反復学習できます。

また、すでに知識がある分野はスキップして次に進む使い方もできます。受講者一人ひとりの理解度や習熟速度に合わせた学習が可能なため、集合研修よりも学習効率が高まりやすい側面があります。

特に、入社前の内定者研修や配属前の事前学習として活用すると、配属後のOJTをよりスムーズに進める下地を作ることができます。

進捗と理解度をリアルタイムで把握できる

LMS(学習管理システム)を使ったeラーニングでは、各受講者の進捗状況・テスト結果・受講完了日などをリアルタイムで確認できます。

▼LMSで受講進捗やテスト結果を確認できるレポート画面のイメージ

集合研修では研修後にアンケートを回収する程度の把握しかできませんが、eラーニングなら「誰がどこで詰まっているか」「テストの正答率が低い単元はどこか」を数値で把握できます。そのうえで、未受講者への自動リマインド通知機能を活用すれば、管理者が個別にフォローする手間も軽減されます。

▼未受講者へのリマインド通知を設定する際のイメージ

受講管理をExcelや紙台帳で行っている場合は、このデータ管理の効率化だけでも大きな運営負担の軽減につながります。

研修コストを規模に応じて抑えられる

集合研修では、受講者が増えるほど会場費・講師費・交通費・印刷費などのコストが積み上がります。eラーニングでは一度作成したコンテンツを何度でも再利用できるため、受講者数が増えても追加コストが抑えられる構造です。

ただし、初期のコンテンツ制作費やLMSの月額利用料は発生するため、一概に「集合研修より安い」とは言えません。受講者数・研修頻度・コンテンツ量によって費用対効果は変わります。そのため、規模が大きい組織ほどeラーニングの費用対効果が高くなる傾向があります。

ブレンディッドラーニングで研修全体の効果を高められる

eラーニングはすべての研修ニーズを代替できるわけではありません。「知識の習得」はeラーニングが得意ですが、「実習」「グループワーク」「職場の人間関係を作る」といった目的には、集合研修やOJTが不可欠です。

効果的な新人研修の設計には、eラーニングと集合研修・OJTを組み合わせる「ブレンディッドラーニング」の発想が重要です。

たとえば、「eラーニングで知識を事前学習 → 集合研修でディスカッション・ロールプレイング → OJTで実務適用」という流れが代表的なパターンです。そのうえで、このブレンディッドラーニングの考え方を前提にeラーニング導入を設計すると、「どの研修をeラーニングで代替できるか」「集合研修に何を残すか」の判断がしやすくなります。

このブレンディッドラーニングの考え方を前提に置いてからeラーニング導入を設計すると、「どの研修をeラーニングで代替できるか」「集合研修に何を残すか」の判断がしやすくなります。

関連記事:ブレンディッドラーニングとは?導入メリットや実践例を紹介

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新人研修にeラーニングを活用する際の注意点

eラーニングを効果的に活用するには、導入メリットだけでなく運用上の注意点も押さえる必要があります。

受講者のモチベーションを維持する仕組みを設ける

eラーニングは自主的に取り組む学習形式のため、モチベーションの維持が課題になりやすい点があります。特に新入社員は業務に慣れるだけでも精一杯の時期です。「やらなくても誰にもわからない」という状態になると、受講が滞りがちです。

モチベーション維持のために有効な施策として、次のようなものがあります。

  • 受講期限を設定し、自動リマインド通知を活用する
  • 修了したコースが可視化されるよう学習パスを設計する
  • 上司・管理者が受講進捗を確認し、声かけを習慣化する
  • 昇格要件や評価制度と受講実績を連動させる

管理者が受講状況を把握して適切なフォローを行う体制を整えることが、eラーニングの定着を左右します。

実習・グループワークが必要な研修には集合研修を残す

eラーニングが最も得意とするのは「知識の習得」です。一方で、「身体的なスキルの習得」「実際の場面でのロールプレイング」「チームメンバーとの関係構築」といった目的には、対面の集合研修やOJTが必要です。

「eラーニングを導入したから集合研修を全廃する」という発想は、新人研修においては特に危険です。新入社員が職場に早期適応するためのコミュニケーション機会や、同期との人脈形成の場は、eラーニングで代替できません。

「知識インプットはeラーニング、実習・対話・人脈形成は集合研修・OJT」という役割分担を設計の前提に置くことで、新人が職場に定着するまでの支援を途切れなく設計できます。

関連記事:反転学習とは?メリットやデメリット、活用方法を解説

管理者・受講者双方のITリテラシーを確認する

スマートフォンやパソコンの操作に慣れている新入社員が多い現在でも、「動画が再生できない」「ログインの手順がわからない」といったトラブルは発生します。特に初回の受講開始時には、操作手順を丁寧に案内することで受講のつまずきを防げます。

受講者側だけでなく、管理者側のITリテラシーも確認が必要です。LMSの管理画面でコースを設定する、受講状況レポートを確認する、といった作業を担当者が自力でできるかを事前に把握してから導入に進んでください。そうでないと、操作が難しいLMSを選んでしまった場合に、管理者の工数が逆に増える結果になります。

UI/UXに優れたLMSを選ぶこと、また導入後のサポート体制が充実しているベンダーを選ぶことが、この課題への現実的な対応策です。

教材制作コストを見込んだ予算設計をする

自社オリジナルの教材を制作する場合、動画の撮影・編集・台本作成などに時間と費用がかかります。最初から完成度の高い教材を大量に作ろうとすると、導入前にコストが膨らみ、リリースまでに時間がかかりすぎてしまいます。しかし、新人研修向けのeラーニングを無理なく立ち上げるには、コスト管理の観点を踏まえて進め方を設計することが重要です。

コスト管理の観点では、次のようなアプローチが現実的です。

  • 汎用コンテンツ(ビジネスマナー・コンプライアンス等)は標準コースを活用し、自社制作の比率を下げる
  • 自社制作は「自社固有の情報(事業概要・社内ルール・業務フロー)」に絞る
  • 最初は最低限のコンテンツで運用を開始し、受講者のフィードバックをもとに段階的に改善する

LMSによっては、スマートフォンで撮影した動画をそのままアップロードして教材化できる機能を持つものもあります。制作コストを抑えたい場合は、こうした機能の充実度もLMS選定の基準に含めることを推奨します。

AirCourseを使った新人研修の活用事例

AirCourseを活用した企業では、新人研修の効率化や教育品質の標準化につながった事例が見られます。以下ではその詳細を紹介します。

反転学習で研修効率を向上させた事例(株式会社SHIFT)

ソフトウェアテストを専門とする株式会社SHIFTは、事業成長に伴い毎月約100名の中途社員が入社する状況でした。全国の拠点に対して均一な教育環境を提供することに課題を抱えており、入社者研修では拠点ごとに講師を手配する必要があったため、研修内容に差が生じるケースもあったといいます。

AirCourse導入後は、入社者研修の講義部分をAirCourse上での動画学習に切り替え、対面の時間を演習やディスカッションに集中させる反転学習のサイクルを構築しました。どの拠点の社員も同じ品質の学習環境を得られるようになり、研修の運営効率も向上しています。

また、社員のキャリアアップを支援する社内検定試験制度「トップガン教育」をAirCourseと連携させ、学習から受験までをAirCourse上でワンストップで完結させる仕組みを構築しました。こうした学習基盤の整備と検定試験制度の運用を通じて、平均受注単価が15.2%向上したという実績のある企業事例です。

導入後の主な成果

  • 平均受注単価15.2%アップを実現
  • 反転学習により拠点ごとの研修品質のばらつきを解消
  • 学習から検定試験受験までをAirCourse上でワンストップ化

参考:株式会社SHIFT様のAirCourse導入・活用事例

eラーニングとOJTを組み合わせてオンボーディングを最適化した事例(株式会社フィールド・パートナーズ)

土壌汚染の調査・コンサルティングを手がける株式会社フィールド・パートナーズは、専門性の高いニッチな業界のため経験者の採用が難しく、入社後に自社で育成して戦力化する仕組みが事業運営の要でした。事業の成長に伴い、オフラインの勉強会だけでは教育工数が増え続けるという課題を抱えていました。

AirCourse導入により、社員教育のインプット部分をeラーニング化しました。蓄積してきた動画研修コースをAirCourse上で配信し、受講者がいつでも必要な知識を学べる環境を整備しています。こうした取り組みによって、eラーニングで知識のインプットを担わせることで、OJTを実務適用・応用に集中させるオンボーディングの最適化を実現しました。

今後は、本社作成の研修コース配信にとどまらず、現場の社員にもコース作成権限を付与する計画があります。日々のOJTで培われるノウハウをeラーニングに蓄積・共有する仕組みへの展開を見据えています。

導入後の主な成果

  • eラーニング化により専門スペシャリスト育成の工数を削減
  • eラーニング×OJTの組み合わせでオンボーディングを最適化
  • 未経験者から即戦力化までのプロセス構築を実現

参考:株式会社フィールド・パートナーズ様のAirCourse導入事例

eラーニングは、場所や時間の制約なく受講でき、個人のペースで学習を進められる点で、新人研修に適した手法です。教育の質を均一化し、進捗管理も効率化できるため、従来の集合研修と比較して大幅なコスト削減も実現できます。

一方で、受講者のモチベーション維持や実習が必要な研修への対応には限界があるため、集合研修やOJTとの適切な組み合わせが重要になります。特に新人研修では、同期とのコミュニケーションや人脈形成も重要な要素であるため、反転学習の手法を取り入れることが効果的でしょう。

成功する新人研修プログラムを構築するには、eラーニングで基礎知識を効率的に習得し、その後の集合研修やOJTで実践的なスキルと人間関係を構築するといったアプローチが有効です。

各手法の特徴を理解し、自社の新人育成目標に最適な組み合わせを見つけることで、より効果的な人材育成を実現しませんか。

まとめ:新人研修にeラーニングを活用するポイント

ここまでの内容を踏まえると、新人研修でeラーニングを効果的に活用するポイントは次の通りです。

  • eラーニングはメリットと限界を理解したうえで、集合研修・OJTと組み合わせて設計する。「知識習得」はeラーニング、「実習・対話・人脈形成」は集合研修・OJTで役割を分担する
  • 導入手順は「課題整理 → コンテンツ範囲の決定 → LMS選定 → 試験運用 → 受講状況の確認と集合研修・OJTとの組み合わせ」の5ステップで進める
  • 受講者のモチベーション維持と管理者のフォロー体制を整えることが、eラーニング定着の鍵になる

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よくある質問

Q. 新人研修をeラーニングだけで完結させることはできますか?

知識・情報の習得に限定した研修であれば、eラーニングだけで対応できる部分もあります。ただし、ロールプレイングや実習、グループワーク、職場の人間関係形成といった目的は、eラーニングでは代替できません。

新人研修においては特に、職場への早期適応や同期との関係構築が欠かせません。eラーニングを活用する場合も、集合研修やOJTと組み合わせた設計を前提にしてください。

Q. 中小企業でもeラーニングで新人研修を実施できますか?

人事担当者が少ない中小企業でも、eラーニングを活用することで受講管理の効率化や研修品質の標準化が実現できます。

初期費用0円・月額200円/名〜から利用できるクラウド型LMSも登場しており、かつてに比べて導入のハードルは下がっています。標準コンテンツが充実しているLMSを選べば、自社で教材を一から作ることなく新人研修を開始できます。

Q. 新人研修用のeラーニングコンテンツは自社で作る必要がありますか?

必ずしも自社制作が必要なわけではありません。ビジネスマナー、コンプライアンス、ハラスメント対策など、多くの企業に共通する研修テーマについては、LMSが提供する標準コンテンツをそのまま活用できます。

自社制作が有効なのは、自社固有の事業内容・理念・業務フロー・社内ルールなど、既製コースでは対応できない部分に絞るのが現実的な進め方です。

Q. eラーニングで新人研修を実施した場合、受講状況はどう管理できますか?

LMS(学習管理システム)を利用すると、受講者ごとの受講進捗・テスト結果・受講完了日などをリアルタイムで確認できます。未受講者への自動リマインド通知機能を持つLMSも多く、管理者が一人ひとりに個別で連絡する手間を省けます。受講状況のレポートをCSVで出力し、上長への報告資料として活用している企業もあります。

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ABOUTこの記事をかいた人

大学卒業後、人材系コンサルティング会社に就職し、従業員数10,000名を超える大企業から15名程度の中小企業までの採用に係るコンサルティングを歴任。その後、2011年に自ら考えられる人材を育てたいという想いを元に一念発起し、粋なり株式会社を創設する。自社コンテンツ「神保町大学」「就職課」などを立ち上げ、就職支援分野では多くの大学生を社会に送り出し、内定率100%、3年以内離職率5%未満の実績を持つ。