ビジネスパーソンに必要なスキルと言われて皆さんは何が浮かんでくるでしょうか?
今回はビジネスパーソンに必要で生産性を高めるビジネススキルの代表的な「ロジカルシンキング」について解説致します。
「ロジカルシンキングって何だっけ??」と思った方は必見です!
「今さら聞けないロジカルシンキング」と題して、身に付ける事の【目的】や【メリット】などを活用例も使い、分かりやすく解説致します。
目次
ロジカルシンキングとは?
ロジカルシンキングとは問題を体系的に整理し、道筋を立てて矛盾のない結論を導き出すための思考法です。
昨今ではビジネススキルの中でも基礎的なものとして挙げられることが多く、ビジネスパーソンだけでなく大学生など若年層のスキルアップでも注目されている分野です。
多種多様な情報が飛び交う現代のビジネスシーンにおいて、自分の考えを相手に分かりやすく伝えたり、問題解決や情報整理などに活用されています。
ロジカルシンキングを研修で身に付ける目的、メリット
ロジカルシンキングの主な目的
ロジカルシンキングは大きく2つの要素を有しています。
① 問題全体を体系的に捉え、要素を細分化して整理する
② 問題の原因と結果の因果関係を整理する
つまりロジカルシンキングを研修で身に付ける目的は、社内で起こっている様々な問題や出来事の全体像を正しく理解し、その原因を的確に説明することができる人材の育成にあると言えます。
ロジカルシンキング研修のメリット
① 分析力が向上する
ロジカルシンキングではロジックツリーやMECEといったフレームワークを用いながら学習していきます。
普段は頭の中で考えていたことや、漠然と問題に向き合っていたいたことをフレームに落とし込みながら可視化することができるようになります。
その結果、その問題の根本原因は何なのか、ボトルネックになっているのはどこかという考え方ができるようになり、現状把握や分析のスピードと精度が高まります。
② 提案力が向上する
自身の提案を受け入れてもらうためには、相手に分かりやすく納得感のある提案を行うことが不可欠です。
しかしながら立場や部門によって前提となる考え方が異なり、提案の本質が伝わり辛いといというのはしばしば起こり得る課題です。
ロジカルシンキングを身に着けることで、自分の意見が何を前提として、どのようなプロセスで考えているのかが明確になります。
これにより説得力のある提案をすることが可能になります。
③ 業務生産性が向上する
①、②の欠如は大きなコミュニケーションロスにつながります。
ビジネスシーンにおいてこの問題は営業における機会損失だけでなく、社内における会議の長時間化や二度手間の増加などの原因となってしまします。
ロジカルシンキングを身に着けることで業務の効率化を図り、生産性の向上を目指すことこそが最大のメリットといえます。
ロジカルシンキングを身に付けるには?
ロジカルシンキングの基礎は、様々なフレームワークを適切に使いこなすことに始まります。
今回は代表的なふたつのフレームワークをご紹介します。
① MECE
MECEとは、Mutually Exclusive Collectively Exhaustiveの頭文字で、「ヌケモレなくダブリなく」を意味します。
ロジカルシンキングを行う上では前提に間違いがあると、その後の論理構成全てに間違いが起こることになります。そのためより正確な分析を行うために抜け漏れがない事を徹底します。
またダブりがあった場合には同じ事項の検討を繰り返すことになり、業務効率が低下します。
一見すると違う事項も、本質的には同じことを言っているというケースは非常に多く、多大なタイムロスにつながるため注意が必要です。
② So what/Why so
「So What?」と「Why So?」という2点の問いかけを繰り返すことで、思考を深堀していくスキルです。
So What?つまり?と繰り返し問いかけることで目の前の問題の結論を探っていきます。
またWhy So?なぜ?を繰り返し深堀することで、問題の根本的な原因を探ります。
この2つの問いかけを効果的に使い、表層的ではない本質的な解決策を発見することができるようになります。

仕事におけるロジカルシンキング活用例
Case1:社内会議
昨今の会議のトレンドは生産性の向上を図ることを目的に、30分以内など時短の傾向が高まっています。
しかし時間の短縮に伴って会議の質が下がってしまっては本末転倒です。
短時間で効率的な会議を行うためには、ロジカルシンキングに基づいた資料作成と進行が不可欠です。
【ロジカルシンキングを活用した会議】
◎過不足なく前提となる情報を可視化して共有できる
◎全体像と要点がわかりやすく、議論すべき内容が明確になる
◎会議の最中に論点が分散しない
Case2:営業現場
営業は資料をそのまま説明するだけでは、なかなか成果が上がらないものです。
現場で成果を上げるためには限られた時間の中で相手が求める情報を提供すると同時に、相手の状況を素早く把握することが重要です。
ロジカルシンキングを活用することで、相手の話を整理しながら聞けるだけでなく、矛盾点や不明瞭な点を見抜くことができます。
【ロジカルシンキングを活用した営業】
◎相手の話の論点が明確になる
◎相手も気づかないような穴や、矛盾に気づくことができる
◎限られた時間の中で必要な情報を抜けもれなく説明できる
まとめ
如何でしたでしょうか?
ロジカルシンキングの基礎的な力を向上することで、社内全体の生産性が向上します。
しかしながらロジカルシンキングほど、「知ってるよ」「できてるよ!」と思い込んでしまいがちなスキルはありません。
実際に多くのビジネスパーソンが使いこなせているとは言い難いのではないでしょうか?
継続的にロジカルシンキングの学習を続けると同時に、普段の業務の中で実践的にスキルアップを目指すことが重要です。
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