テレワーク時代の社員教育のポイント

eラーニングのメリットとよくある問題点

テレワークの時代の社員教育にはeラーニングの活用が適していますが、まず、eラーニングのメリットと問題点を皆様と共有したいと思います。

eラーニングのメリット

まずeラーニングのメリットとしては、場所を選ばず受講できるというのが、今一番大きいメリットですね。在宅勤務中でも受講できますし、モバイルワーク(移動中)やサテライトオフィスでも当然受講できます。

今の状況の中でeラーニングが注目を集めており、各社様が導入を検討されている理由のまず第一点がこちらかと思います。

そして、いつでも受講できるということが挙げられます。業務のすきまや移動時間・通勤中でもスマートフォンで受講できます。また、業務で分からない事がある時に動画マニュアルを見るという使い方もあります。あるいは人事部や会社で急いで研修を行わなければならないが集合研修が行いにくい場合にもeラーニングは向いています。

そして研修を実施する側の大きなメリットが、一度作成すれば何度でも繰り返すことができるということです。これは、研修をストックできるということです。例えば入社時の研修で、社員が入社してくるたびに毎回同じ研修を実施する必要がなくなります。またコンプライアンスのような繰り返し行わなければならないものや、ビジネススキル系で多様なテーマがある教育などが向いています。また、業務手順のマニュアルなど、何度も使い回すものは、eラーニングに向いています。

そして、eラーニングは集合研修に比べて費用が安いということも大きなメリットです。集合研修では、例えば外部講師を呼ぶ場合には講師の費用が発生しますし、研修の場所や、見えないコストとしては受講者の移動時間のロス、交通費といった費用がかかってきます。eラーニングではこういった費用は基本的にかかりません。

eラーニングの問題点

このように、eラーニングはテレワーク時代の教育方法ということでは非常に向いていますが、一方で問題点も散見されます。

まず、よくご相談があることとして、具体的にどのような場面でeラーニングを活用できるのかがよく分からないという問題があります。eラーニングは良さそうだけれども、具体的にどのような活用法があるのかが今一つはっきりしないのでなかなか検討が進められないという方が多くいらっしゃいます。

そしてもう一つの問題は、どのようにコンテンツを準備すればよいかが分からないということです。例えば、コンプライアンス研修をeラーニングで行っていきましょうというときに、ではそのコンテンツはどう準備すればよいか?というのが分からないということです。

そして3点目、少し抽象的な表現ですが、eラーニングを成功させるためのポイント、勘所が分からないという問題です。成功させるために、どうやって進めたらいいのか、何を重視すればいいのかというポイントが分からないという悩みです。

これらの三点の問題点を解消すれば、テレワーク時代の社員教育方法として、動画eラーニングが大きな力になってくれます。この後この三点について、活用例、コンテンツの準備方法、そして成功させるためのポイントを解説していきたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

KIYOラーニング株式会社 代表取締役 東京工業大学情報科学科卒。外資系ソフトウェア会社、ITコンサルティング会社を経て、KIYOラーニング株式会社を創業。効率的な学習法を研究し、2008年にオンライン資格講座「スタディング(旧「通勤講座」)を開講、忙しい社会人でもスマートフォンで効率的に学べる講座として人気を博し、2020年2月現在で講座数26、累計受講者数6万人を超える。 2017年に社員教育クラウド「AirCourse」をリリース。受け放題の動画研修コースと、簡単に自社コースが配信できる利便性により、大企業~中小企業まで幅広い層の企業に導入されている。 現在は、人や組織の能力を最大に引き出すために、AIを使った学習の効率化に力を注いでいる。