研修や会議で使えるアイスブレイク集│硬い研修を手軽に盛り上げよう!

研修や会議の運営を担当する方の多くが、参加者の緊張を和らげることに苦労しています。「初対面の参加者が多く場が硬い」「なかなか発言が出ず研修が進まない」「アイスブレイクのネタが尽きてしまった」といった悩みは、効果的な研修運営を阻害する大きな要因となっています。

これらの課題は、適切なアイスブレイクの選択と効果的な実施により解決できます。アイスブレイクは、参加者の緊張を解きほぐし、積極的な参加を促すための重要な技術です。シンプルで手軽に実施できるアイスブレイクを戦略的に活用することで、研修の雰囲気改善、参加者の集中力向上、そして学習効果の最大化を実現している研修が増えています。

本記事では、研修や会議ですぐに使える実践的なアイスブレイク例から効果的な活用のコツ、場面別の選び方まで、研修運営の質向上に必要な情報を体系的に解説します。参加者の特性に応じた手法選択や時間配分のポイントも含め、自社の研修に最適なアイスブレイク活用をサポートします。

効果的なアイスブレイクで、研修の成果を最大化しましょう。

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多くの企業が社員研修に取り組んでいるにも関わらず、「研修を実施したが早期戦力化に繋がらない」「研修内容が場当たり的で体系性に欠ける」「配属後に研修効果が発揮されない」といった課題を抱えています。

単発的な社員研修だけでは、持続的な人材育成は実現できません。成功企業では、社員研修を体系的な研修設計の一部として位置づけ、継続的かつ効率的に成果を創出しています。

単なる社員研修を超えた、体系的な研修設計アプローチを学んでみませんか。

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(1)1分を当てよう

◆やり方

1・これから、あなたが60秒間を正確に測れるかどうかをテストします。
2・まずは目を閉じてください。
3・いまからタイマーで60秒間を測ります。
4・タイマーのスイッチを入れるときに「スタート」と声をかけます。
5・声をかけてから60秒が経ったと思ったら、そっと手を挙げてから目を開けて、スクリーンに映っているタイマーの時間を確認してください。

◆「1分を当てよう」活用のコツ

本アイスブレイクは研修中に何回かやります。

1回目より2回目、2回目より3回目、やればやるほど1分に近づいていきます。

回を重ねるたびに、時間の感覚が研ぎ澄まされるからです。

やればやるほど上達するので、「私でもやればできる」という、ちょっとした成功体験を味わってもらうことができます。

(2)漢字一文字で自己紹介

◆やり方

あなたを漢字一文字で表すとしたら、どんな漢字を選びますか?

※例えば「大谷更生を漢字一文字で表すとしたら『整』です。なぜ『整』を選んだかというと、肩書が『問題整理の専門家』だからです」 ・・・こんな感じです。

1・まずは時間を60秒さしあげますので、あなたを表す漢字一文字を考えてみてください。
2・60秒が経ったら合図をします。
3・そこで、いま書いた漢字一文字を使ってお隣の方と自己紹介をしあってください。
4・お互いの自己紹介が終わったら相手を変えて、別の方と自己紹介をしあってください。

◆「漢字一文字で自己紹介」活用のコツ

このアイスブレイクは初対面の方が多く、雰囲気が固い場面で有効です。

声を発したり席を動いたりすることで、場の空気が動き、雰囲気がやわらかくなります。

さらに漢字一文字で自己紹介を考える、今までにあまり考えたことがなかったテーマと向き合うことで、脳を活性化することができます。

さらに

「あなたを動物で表すとしたら?」

「あなたを色で表すとしたら?」

「あなたを果物で表すとしたら?」

「あなたを家電で表すとしたら?」

といったように応用することもできます。

漢字一文字での自己紹介、研修参加者に面白いと感じてもらうことができたら、これから始まる研修への期待感を高めることにもつながります。

(3)9点つなぎ

◆やり方

1・いまから9つの黒丸を全て通るような4本の直線を、一筆書きで書いてみてください。

※答えは本記事の最後に掲載します。まずは皆さんが是非チャレンジしてみてください。

◆「9点つなぎ」活用のコツ

多くの方が、このように、点に沿った直線を引こうとして、行き詰まってしまいます・・・。

では、少しヒントです。

ここで発想を広げて、はみ出した線を引くというアイデアを思いつくことができれば、解決に大きく近づきます。

直面している問題への解決策を早急に導き出さなければならないけど、いくら考えても、いい解決策が思い浮かばない・・・。これは、日常の業務でも置き換えられるのではないでしょうか?

そんなときは、「はみ出してはいけない」「外してはいけない」「これはやってはいけない」と自分自身が勝手に設定した枠に囚われていることが多かったりします。

「9点つなぎ」を通して、枠にとらわれない自由な発想を引き出すことができます。

(4)二番は何?

◆やり方

いまからいくつか質問をします。

Q1・日本で一番高い山は?⇒「富士山」ですよね

★では日本で二番目に高い山は何でしょうか?(⇒北岳)

Q2・日本で一番長い川は?「信濃川」ですよね

★では日本で二番目に長い川は何でしょうか?(⇒利根川)

Q3・日本で一番大きい湖は?⇒「琵琶湖」ですよね

★では日本で二番目に大きい湖は何でしょうか?(⇒霞ヶ浦)

Q4・2018年の平昌オリンピックのフィギュアスケート男子で金メダルを取ったのは?⇒「羽生結弦選手」ですよね

★では、このときのフィギュアスケート男子で銀メダルを取ったのは?(⇒宇野昌磨選手)

Q5・日本で最も総理大臣を輩出しているのは何県でしょうか?⇒「山口県」ですよね。

★では日本で二番目に総理大臣を輩出しているのは、どこでしょうか?(⇒東京都)

こんな感じで、日本で一番と二番を訊く質問をいくつか用意して、研修参加者に答えていただきます。

◆「二番は何?」活用のコツ

1位は答えられるのに、2位3位となると、テレビやニュースなどで何度も見ていたはずなのに、なかなか出てこない・・・。

そんなことって、よくありますよね。

一番は知っているけど、二番目以降はよく知らない、そんな話題はたくさんあります。

多くの方が知らない二番の話題をいくつか知っていると、その分野に詳しい人、いろんなことを知っていそうな人だという印象を相手に与えることができます。

そこで、研修を担当する分野で、研修参加者の多くが一番は知っているけど二番は知らなそうな質問をいくつか持っておいてアイスブレイクで質問することで、受講者が勝手に講師をその分野の専門家と認知し、講師の話を聴く態勢が作りやすくなります。

(5)短所変換

◆やり方

まずは印刷した短所変換シートと、タイマーを用意してください。

1・短所変換シートの左側『短所』を埋めていただきます。

ここには、ご自身の短所、弱点、弱みなど、自分がマイナスだと感じていることを、思いつくままに書き出してください。

書き方は、単語でも、箇条書きでも、文章でもOKです。

制限時間は2分間!では記入をお願いします。」

2・短所変換シートの右側を埋めていただきます。

右側には短所の反対を書きます。

左側に書いた短所を、長所、強み、得意なことに変換してみてください。

「そんなこと言われても、短所は短所なので、変換なんてできません・・・。」

そんな心の声が聞こえてきましたので、ひとつヒントをさしあげます。

先ほど左側に書いた短所、ご自身の短所だということは忘れてください。

そして、あなたの仲のよい友達や親友のことを思い浮かべてみてください。

あなたの仲のよい友達、親友が、あなたのところに「相談がある」と言って、突然やってきました。

相談内容は、先ほどあなたが書いた短所についてです。

この短所のせいで、食事が喉を通らないくらい落ち込んでいる、悩んでいるとのこと・・・。

そんな友人や親友を励まし、元気づけるために、あなたはどんな言葉をかけますか?

思いついた言葉を右側に書いてください。

ーーー

例えば、「口下手」という短所。

私だったら、こう変換します。

「Aさんって、話しやすいよね」

「聞き上手だよね」

「しっかり聴いてくれるので、安心して何でも話せるよ」

「いつもちゃんと聴いてくれて、ありがとう」

こんな感じでOKです。

この短所変換には、絶対的な正解はありません。

正解の基準は、あなたの言葉を聞いた相手が元気になること、やる気を取り戻すこと。

この条件が満たされていれば全て正解です。

「制限時間は3分間」 では記入をお願いします。

◆「短所返還」活用のコツ

短所変換のアイスブレイクは、問題解決やロジカルシンキング、企画力育成などの研修の冒頭で行います。

目的は視点を変えること。

問題解決研修の場合、問題をある一つの側面だけでしか見ていないと、分析が偏ることで抜け漏れが発生して、問題の本質をとらえることができなくなってしまうことがあります。

視点を変えて問題をいろんな角度から観察することで、今まで気づかなかった切り口に気づいて、より広く深く分析を行うことができ、結果的に問題の本質に素早くたどりつけるようになります。

新たな視点や切り口を見つけたい、新しいアイデアや発想を引き出したい場合にもおススメです。

ぜひ、今回紹介したアイスブレイクを場面に応じて使い分けて、なごやかな場を創る達人になってくださいね!

さて、最後に「9点つなぎ」の答えです。

こんな発想ができましたでしょうか??

是非ご活用ください。

まとめ

「出欠管理」「リマインド」は勿論、今回行ったアイスブレイクの「資料もカンタン配布」できます。クラウド型eラーニング「AirCourse」なら、社員研修の面倒な管理業務を大幅な削減ができます。研修管理は、利用料無料ですぐに始められます。

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ABOUTこの記事をかいた人

大谷更生総合研究所合同会社:代表社員、問題整理の専門家 新潟県出身。明治大学商学部卒業後、KDDIで18年間システムエンジニアとして勤め、2010年に独立。KDDIでは主に総勢数百名の大規模システム開発プロジェクトの全体調整やシステム設計を担当。現在は問題整理手法、仕事のダンドリ、報連相を始めとするビジネススキル全般、売れ続ける仕組み構築に関する講師やコンサルティングを行っている。