デザイン領域に強いeラーニング5選|選び方から運用設計まで

「提案書や社内資料が見にくい」「もっと伝わる資料を作れるようにしてほしい」といった相談は、人事・教育担当者が経営層や営業部門から受けることの多い課題です。また、新規事業の部署からは「デザイン思考を学ばせたい」という期待が寄せられることもあり、デザインという言葉が指す範囲を整理しないまま研修サービスを探し始めると、必要な講座を選びにくくなります。

本記事では、デザイン研修に適した講座の揃え方、代表的な5つのeラーニングサービス、現場に定着させるための運用設計を紹介します。社内へ展開する判断材料として、ぜひ最後までご覧ください。

デザイン研修に適したeラーニング講座一覧

デザイン研修は、学ばせたい内容によって必要な講座が変わります。ここでは、専門デザイナー向けのUI/UXデザインやFigmaなどのツール操作ではなく、非デザイナーのスキル底上げに役立つ領域を中心に紹介します。

「伝わる資料作り」を習得する

営業・企画・バックオフィスなどの部門では、提案書や社内資料を分かりやすく作れるかどうかが業務の質に影響します。資料作成が担当者の経験や感覚に依存していると、部署や個人によって品質に差が出やすくなります。

資料作成を標準化するには、情報整理・レイアウト・配色といった資料作成の型に加え、PowerPointの基本操作や論理的な文書作成を学べる講座を組み合わせることが大切です。新人研修や営業・企画部門向けの継続研修として配信すれば、全社員で資料作成に関する共通認識を持てるようになります。

主な講座

講座テーマ学べる内容講座例
スライド作成の基礎PowerPointでの資料作成の基本操作今さら聞けないPowerPoint①スライド作成(基礎)
伝わる資料の型見るだけで伝わる資料の組み立て方人を動かすプレゼンテーションスキル:④見るだけで伝わる資料のつくり方
プレゼンの伝達力相手に伝わるプレゼンの最重要事項人を動かすプレゼンテーションスキル:①伝達力を上げる最重要事項
ロジカルライティング論理的でわかりやすい文書作成の基本論理的でわかりやすいビジネス文書作成術:ロジカルライティング:①わかりやすい文書の基本

非デザイナーが「デザイン基礎」を学ぶ

非デザイナー向けのデザイン研修では、デザインの考え方を理解し、デザイナーや制作会社へ依頼する際に必要な前提知識を身につけることが大切です。デザインの基礎を学んでおくと、依頼内容を言語化しやすくなり、完成物に対するフィードバックも具体的に伝えられます。

主な講座

講座テーマ学べる内容講座例
デザインの基礎理解デザインと創造性のビジネス活用ビジネスと組織を変革するデザインの力①デザインと創造性
デザイン依頼の基本コミュニケーションデザインの考え方ビジネスパーソンが身につけるべきデザイン依頼の基本①コミュニケーションデザインとは何か
依頼準備の進め方デザイン依頼の準備とポイントビジネスパーソンが身につけるべきデザイン依頼の基本④デザイン依頼の準備とポイント
ブランディング愛される企業ブランディングの基礎ビジネスパーソンが身につけるべきデザイン依頼の基本②愛される企業ブランディング

新規事業にデザイン思考を活かす

経済産業省・特許庁のデザイン経営に関する資料では、デザインを企業の競争力やブランド構築に生かす考え方が示されています。デザインを経営や事業づくりに結びつける流れは、国の施策としても広がっています。

新規事業や商品改善では、利用者起点で課題を捉え、試作と検証を繰り返す考え方が役立ちます。デザイン思考は専門デザイナーだけのものではなく、企画担当者や事業開発担当者が顧客理解を深め、仮説を具体的な施策に落とし込む際にも活用できます。

以下では、デザイン思考の基礎、顧客理解のためのリサーチ、使いやすさを設計するUXまで、企画・改善の起点になる講座を紹介します。

出典:経済産業省・特許庁「特許庁はデザイン経営を推進しています」

主な講座

講座テーマ学べる内容講座例
デザイン思考発想を広げるクリエイティブシンキング【MBAシリーズ】ビジネス思考法:034_クリエイティブシンキング②デザイン思考
デザインリサーチ顧客理解のためのリサーチの基礎顧客理解のためのデザインリサーチ①デザインリサーチとは何か?
UX(ユーザー体験)使いやすいプロダクト作りのUX基礎使いやすいプロダクト作りのデザイン基礎①UX(ユーザー体験)とは何か?
アイデア発想法課題解決のためのアイデアの広げ方顧客理解のためのデザインリサーチ⑤アイデア発想法

デザイン分野のeラーニングサービス5選

ここからは、デザイン分野の学習に活用できるeラーニングを5つ紹介します。

サマリ比較

サービス名提供会社料金(月額目安)特徴
AirCourseKIYOラーニング株式会社200円/名〜(初期費用0円)テーマ別「デザイン」カテゴリと資料作成系コース。自社コース内製も可
etudes Plusアルー株式会社要問合せ(定額制)プレゼン・ロジカルシンキング等を階層別に体系化
GLOBIS 学び放題株式会社グロービス約1,925円/名〜MBA・ビジネス教養。デザイン思考に隣接する科目あり
Schoo for Business株式会社Schoo要問合せ9,000本以上の動画。デザイン・資料作成系は要資料請求
manebi eラーニング株式会社manebi要問合せ約8,000教材のAI搭載LMS

料金・コース数などは記事公開時点の各社公式サイト掲載情報です。デザイン・資料作成系の個別コース名や有無の詳細は、資料請求や問い合わせで確認してください。

AirCourse(KIYOラーニング株式会社)

AirCourseは、初期費用0円・月額200円/名〜で導入できる汎用型のeラーニングシステムです。公式のコース一覧にはテーマ別の「デザイン」カテゴリがあり、デザイン基礎・資料作成・デザイン思考系のコースを受け放題で利用できます。

学習パス機能を使うと、新人向け、営業・企画向け、バックオフィス向けなど、対象者ごとに受講コースと順序を分けられます。デザイン基礎、資料作成、デザイン思考の順に段階的に配信すれば、職種やレベルに応じて必要な講座を割り当てられます。

自社の資料テンプレートやデザインガイドラインは、既存のPowerPoint・PDF・動画をドラッグ&ドロップで取り込み、オリジナルコース化できます。汎用的な資料作成の型と自社固有のルールをあわせて学べるため、資料作成に関する共通認識を持ちやすくなります。

受講状況やテスト結果は組織別に集計でき、職種別・個人別の習得状況を確認できます。マルチデバイス対応のため、受講者は業務の合間に繰り返し学習できます。

項目内容
運営会社KIYOラーニング株式会社
初期費用0円
月額料金200円/名〜(年間契約・1,000名利用時の目安。最新値は公式で確認)
デザイン・資料作成系コースあり(テーマ別「デザイン」カテゴリ。個別コース名・数は公式で確認)
オリジナルコース作成可(PowerPoint/PDF/動画をドラッグ&ドロップ)
学習パス・受講割当可(対象者・レベル別に出し分け)
習得状況レポート可(組織別・個人別に集計)
マルチデバイス対応
セキュリティ認証ISO27001取得
無料トライアルフリープランあり
公式サイトhttps://aircourse.cAirCourseom/

主な標準コース

コース名対象デザイン教育での活用ポイント
今さら聞けないPowerPoint①スライド作成(基礎)全社員・新人スライド作成の基本操作とレイアウトの土台を学べる。資料品質を底上げする起点になる
人を動かすプレゼンテーションスキル:④見るだけで伝わる資料のつくり方営業・企画・バックオフィス伝わる資料の型を学べる。属人化しがちな資料品質を再現可能なルールとして標準化できる
ビジネスと組織を変革するデザインの力①デザインと創造性企画・新規事業デザインを企画や組織変革に生かす発想を学べる。デザイン思考の入り口として活用できる

eラーニング活用の課題解決に、今すぐ使える実践ツールを

eラーニング活用の重要性は分かっている。でも「具体的にどう運用するか」「結局どのeラーニングシステムが自社に合うのか」で多くの企業が迷い、思うような成果が出せずにいます。あなたの組織も同じ悩みを抱えていませんか?

そんな課題を解決するために、900社以上が導入し成果を上げている「実践的な研修ノウハウ」と「幅広いニーズに対応するeラーニングシステム」をまとめた資料を無料でご用意しました。

1,000コース・6,000本以上の動画研修が受け放題の「eラーニングシステム」の詳細
AirCource(eラーニング)導入企業の具体的な成功事例と効果測定方法
階層×カテゴリでまとめた動画研修(標準コース、標準学習パス)の全体像

理論から実践へ着実にステップアップし、組織の成長を加速させたい方は、今すぐ以下資料をご活用ください。

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etudes Plus(アルー株式会社)

etudes Plusは、アルー株式会社が提供する、階層別・スキル別教材100種以上を備えた定額制のeラーニングです。標準コースに「プレゼンテーション(伝え方)」や「ロジカルシンキング」があり、伝わる資料作成やデザイン思考に隣接するスキルを学べます。

教材は「対ジブン・対コト・対ヒト」の3軸で体系化されており、新入社員から管理職まで職位に応じて学習内容を積み上げられます。資料作成そのものに特化したサービスというより、ビジネス基礎や思考力を含めて育成したい企業に向いています。

項目内容
運営会社アルー株式会社
初期費用要問合せ
月額料金要問合せ(定額制受け放題)
標準コース数階層別・スキル別100種以上+演習約600本
オリジナルコース作成
組織階層管理対応(階層別スキルマップ)
無料トライアル要問合せ
デザイン・資料作成系コースプレゼンテーション・ロジカルシンキングは明示。デザイン単体コースは要資料請求
公式サイトhttps://etudes.jp/etudes-plus

GLOBIS 学び放題(株式会社グロービス)

GLOBIS 学び放題は、株式会社グロービスが提供する定額制のeラーニングサービスです。MBA基礎・経営戦略・マーケティングなど、ビジネス教養を体系的に学べる約4,800コース・16カテゴリが用意されています。

資料作成の型を学ぶというより、デザイン思考を企画や経営の文脈で学ばせたい場合に検討しやすい構成です。企画・新規事業層に対して、顧客理解や事業構想に関する考え方を学んでもらう用途に向いています。

項目内容
運営会社株式会社グロービス
初期費用0円
月額料金約1,925円/名〜(6カ月11,550円/ID〜・10ID〜)
標準コース数約4,800コース・16カテゴリ
オリジナルコース作成要問合せ
無料トライアルあり(2週間)
デザイン・資料作成系コースデザイン思考・企画系のビジネス教養を想定。個別コース名は要資料請求
公式サイトhttps://gce.globis.co.jp/service/hodai/

Schoo for Business(株式会社Schoo)

Schoo for Businessは、株式会社Schooが提供する、動画コンテンツと生放送授業を組み合わせた継続学習型のサービスです。9,000本以上・21カテゴリの動画があり、資料作成・デザイン・発想法など幅広いテーマを学べます。非デザイナー向けの資料作成やデザイン基礎を継続配信したい場合に検討候補になります。

生放送授業があり、受講者がリアルタイムでコメントや質問をしながら学べます。また、録画アーカイブでの受講もでき、業務時間の都合で参加できなかった社員にも同じ内容を好きなときに受講してもらえます。

項目内容
運営会社株式会社Schoo
初期費用要問合せ
月額料金要問合せ
標準コース数9,000本以上・21カテゴリ(年間約600本更新)
オリジナルコース作成要問合せ(Schoo監修コンテンツが中心)
組織階層管理対応
無料トライアル要問合せ
デザイン・資料作成系コース資料作成・デザイン系の最新トレンド講座を想定。個別コース名は要資料請求
公式サイトhttps://schoo.jp/biz

manebi eラーニング(株式会社manebi)

manebi eラーニングは、株式会社manebiが提供する、約8,000教材の階層別ビジネススキル研修を備えたAI搭載のeラーニングです。自社オリジナル教材のアップロードに対応しており、100GBまでの教材を取り込めます。

自社の資料テンプレートやデザインガイドラインを教材化したい場合に検討できるサービスです。既存の社内資料を教材として配信できれば、汎用的な講座だけでは伝えにくい自社ルールも学習内容に組み込めます。

項目内容
運営会社株式会社manebi
初期費用要問合せ
月額料金要問合せ(IDベース・非公開)
標準コース数約8,000教材
オリジナルコース作成可(100GBまでアップロード可)
多言語対応AI字幕生成による多言語対応
無料トライアルあり(デモアカウント)
デザイン・資料作成系コース階層別ビジネススキル教材を想定。個別コース名は要問合せ
公式サイトhttps://manebi.co.jp/elearning/

デザイン領域でeラーニングを定着させる運用設計

デザイン分野のeラーニングは、受講して終わりにせず、実際の資料作成や企画業務に反映させることが大切です。ここでは、現場に定着させるための研修設計方法を紹介します。

インプットはeラーニング、実制作・添削は集合研修で反転学習に組む

資料作成やデザインは、知識を聞くだけでは身につきにくい領域です。情報整理・レイアウト・配色といった型の知識はeラーニングで先に学び、集合研修やワークの時間を実際の資料制作と添削に充てると、学習内容を業務に反映しやすくなります。

事前に資料作成の型を揃えておくことで、集合研修の時間を講義ではなく、自分の資料を見直す時間として使えます。講師は基礎説明に時間を割く必要が少なくなり、受講者ごとの改善点に沿ってフィードバックしやすくなります。

自社の実例を教材化してデザインの共通言語を作る

資料品質が個人の感覚に依存する状態を抜け出すには、自社に実在する伝わる資料と伝わりにくい資料を教材化する方法が有効です。自社の資料を題材にすると、レイアウトや情報量、見出しの付け方など、どこを改善すべきかを具体的に共有できます。

既存のPowerPoint・PDFを取り込んでオリジナルコース化し、自社のデザインガイドラインとあわせて配信すると、汎用的な資料作成の型と自社固有のルールを関連付けて学べます。確認テストと組み合わせれば、受講者がルールを理解しているかも測定できます。

学習内容を資料テンプレ・デザインガイドラインと連動させて定着を図る

受講して終わりになる状態を避けるには、学習内容を自社の資料テンプレートやデザインガイドラインと連動させることが大切です。受講記録だけでは、実際に資料の品質が改善されたかまでは判断できません。

必須受講と自動リマインドを組み合わせて自社の業務リズムに組み込みながら、組織別レポートで受講状況を確認しましょう。あわせて、改善した提案書や社内資料をレビュー対象にすると、学習内容が成果物に反映されているかを確認できます。受講率と資料そのものの質をあわせて見ることで、資料作成スキルが組織に定着しているかを判断しやすくなります。

まとめ:自社に必要なのは資料作成かデザイン思考かを切り分け、現場定着まで設計しよう

デザイン分野のeラーニングを選ぶ際は、まずデザインという言葉が指す範囲を切り分けることが大切です。専門デザイナーの育成と、非デザイナーのデザインリテラシーの底上げは、学習内容も対象者も異なります。

そのうえで、新人、営業・企画、バックオフィスなどの対象者ごとに配信内容を分け、伝わる資料の型と自社教材化を選定軸に置きましょう。UI/UXやツール操作の専門領域は、IT寄りのスキルとして切り分けておくと、必要な講座を選びやすくなります。

配信後は、反転学習、自社資料の教材化、成果物の質による定着確認まで設計することが大切です。受講履歴だけでなく、実際の提案書や社内資料が改善されているかを確認することで、学習を現場の成果に結び付けやすくなります。

eラーニング活用の課題解決に、今すぐ使える実践ツールを

eラーニング活用の重要性は分かっている。でも「具体的にどう運用するか」「結局どのeラーニングシステムが自社に合うのか」で多くの企業が迷い、思うような成果が出せずにいます。あなたの組織も同じ悩みを抱えていませんか?

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1,000コース・6,000本以上の動画研修が受け放題の「eラーニングシステム」の詳細
AirCource(eラーニング)導入企業の具体的な成功事例と効果測定方法
階層×カテゴリでまとめた動画研修(標準コース、標準学習パス)の全体像

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よくある質問

Q. 専門デザイナーの育成と、非デザイナーの資料作成は1サービスで両立できますか?

専門デザイナーの育成と非デザイナーの資料作成は、学習範囲を分けて設計すれば1つのeラーニングサービスで扱いやすくなります。学習パスで対象者・レベル別に受講コースと順序を分けられるサービスであれば、非デザイナーには資料作成やデザイン基礎を、企画層にはデザイン思考を割り当てられます。

ただし、専門デザイナー向けの制作スキルやツール操作は、より専門的な講座が必要です。まずは育成したい範囲を切り分け、職種別に必要なコースを割り付けることが大切です。

Q. 「デザイン」と言っても何を学ばせればいいか整理できていません。どう切り分けますか?

デザイン研修は、「デザイン基礎」「伝わる資料作成」「デザイン思考」の3領域に分けると整理しやすくなります。デザイン基礎では情報整理やレイアウトを学び、伝わる資料作成では配色や文字組み、資料構成を扱います。デザイン思考は、企画や改善の発想を広げる領域です。

多くの企業では、まず資料作成の底上げが現場課題になりやすく、新規事業や企画部門ではデザイン思考が役立ちます。対象者ごとに必要な領域を割り付けることで、過不足のない配信設計ができます。

Q. 資料の品質が個人のセンス頼みで属人化しています。どう標準化できますか?

資料品質の属人化を防ぐには、情報整理・レイアウト・配色・文字組みといった伝わる資料の型を、再現可能なルールとして学べるコースを揃えることが大切です。さらに、自社の良い資料と伝わりにくい資料を教材化すると、どのような資料を目指すべきかを具体的に共有できます。

確認テストや実際の成果物レビューを組み合わせれば、受講者が学習内容を業務で使えているかも確認できます。

Q. 新人にも継続して配信し続けるにはどうすればいいですか?

新人に継続配信するには、入社のタイミングにあわせてデザイン基礎や資料作成のコースを自動的に届ける設計が役立ちます。必須受講と自動リマインドを組み合わせると、学習を業務リズムに組み込みやすくなります。

一度に多くの講座を配信するのではなく、PowerPointの基本、資料構成、レイアウト、プレゼンテーションのように段階を分けて届けると、新人も学習内容を業務で使いやすくなります。受講後は、習得状況をレポートで確認し、必要に応じて追加講座や資料レビューにつなげましょう。