ビジネスマナー研修対応のeラーニング5選|講座一覧と選び方を紹介

新入社員や若手のビジネスマナーを「誰がどう教えるか」は、多くの育成担当者が直面する課題です。先輩社員任せにすると指導内容にばらつきが出やすく、一方で集合研修やマナー講師の派遣は、コストや日程調整、多拠点・シフト勤務への対応が負担になりがちです。

研修を実施しても現場で身についていない状況に直面し、人事専任が1〜2名という限られた体制で教える負担をどう減らすか模索している担当者は多いのではないでしょうか。

本記事では、ビジネスマナー研修に適した講座を、新人共通・階層別・業種職種別の3つに分けて整理します。そのうえで、ビジネスマナー研修に活用しやすいeラーニング5社を比較し、導入後に学習内容を現場へ定着させるための運用ポイントまで紹介します。自社に合うサービスを比較し、稟議に必要な費用対効果を見通すための判断材料として活用してください。

ビジネスマナー研修に適した講座一覧

ビジネスマナー研修で何を学ばせるかは、3つのレイヤーに分けて整理すると抜け漏れを防げます。全社員が共通で押さえる新人共通の基礎、役割に応じて上乗せする階層別の応用、そして自社の事業特性に対応する業種・職種別のテーマの3層です。

この3つの観点で洗い出すと、誰にどの講座を受けさせるべきかが明確になり、研修設計もしやすくなります。

新人共通の必須講座

新入社員と若手が最初に押さえるべきは、業種を問わず社会人として共通で求められる基礎マナーです。挨拶・身だしなみ・言葉遣いといった土台から、敬語・電話応対・名刺交換・ビジネスメール・来客や訪問の作法・席次、そして近年はオンライン会議のマナーまでが対象になります。

これらは入社時にまとめて学ばせ、配属後も折に触れて見返せる状態にしておくと定着につながります。なお、名刺交換の細かい所作や来客時の席次の考え方などは、業種や企業文化によって運用に差がある部分もあります。自社のルールに合わせて補足する前提で、共通の土台を揃えると考えてください。

テーマ学習内容例
挨拶・身だしなみ入社前にチェック挨拶と身だしなみ第一印象・接客
言葉遣い・敬語敬語・言葉遣い
電話応対電話応対取り次ぎと一次対応
名刺交換名刺交換訪問のマナー
ビジネスメールビジネスメール
来客・訪問・席次来客応対・席次
オンライン会議オンライン会議マナー

階層別で必須となる講座

基礎マナーを終えた中堅・管理職には、役割に応じた応用マナーも必要になります。同じビジネスマナーでも、後輩を指導する立場、社外と折衝する立場、組織を代表する立場では求められる作法が変わってきます。

たとえば、中堅層には後輩指導での言葉の選び方や、取引先との折衝・接待の作法が必要になります。管理職層になると、冠婚葬祭での会社代表としての振る舞いや、クレーム対応の最終窓口としての姿勢、リーダーとしての立ち居振る舞いまでが求められます。階層別にカリキュラムを分けておくと、一人ひとりが自分の役割で必要な作法だけを効率よく学べます。

階層学習内容例
中堅社員OJT研修の基礎知識とやり方OJT研修を行う『心構えと行動』・取引先折衝・接待マナー
管理職冠婚葬祭マナー・クレーム対応リーダーの立ち居振る舞い

業種・職種別で追加すべき講座

最後に、自社の事業特性に応じたマナーも必要になります。同じビジネスマナーでも、顧客との接し方や現場で求められる作法は業種・職種によって大きく変わります。

業種・職種学習内容例
営業法人営業基礎①顧客から求められる営業パーソン商談マナー
接客・小売接客マナークレーム対応
IT・エンジニア入社前にチェック挨拶と身だしなみ敬語の基本・常駐先マナー
医療・介護接遇マナー

業種・職種別のテーマは、共通テーマほど標準教材がそろっていない場合もあります。そのため、基礎的な作法は既製コースで効率よくカバーし、自社の接客基準、取引先固有のルール、現場で起きやすいケースは自社制作コースで補う設計が有効です。既製コースと自社制作コースを組み合わせれば、網羅性と自社らしさを両立しやすくなります。サービス選定時には、自社教材を追加できるかも確認しておきましょう。

ビジネスマナーに強いeラーニングシステム5選

ここからは、3レイヤーの講座を網羅でき、階層別の配信・組織別レポート・自社制作コースで業種固有のテーマまで補えるシステムを5社紹介します。まずは比較表で全体像を確認し、その後に各サービスの特徴を見ていきましょう。

サービス名料金(月額目安)特徴
AirCourse200円/名〜初期費用0円の汎用型。マナー基礎の標準コースが揃い、自社制作コースで業種別を補える
manebi eラーニング要問合せ新人・階層別教材を幅広く擁する汎用型。内定者〜若手の基礎マナーを一通りカバー
etudes Plus要問合せ階層別・スキル別100種以上の定額制。新入社員研修にビジネスマナーを含む
Cloud Campus70,000円/月〜ユーザー数無制限の定額制。1〜5分の短時間コースでマナーの反復学習に向く
Smart Boarding32,400円/月〜動画+ライブ機能で名刺交換・電話応対などの実技ロールプレイまで補える

料金・コース数などは記事公開時点の各社公式サイト掲載情報です。最新情報は各公式サイトで確認してください。

AirCourse(KIYOラーニング株式会社)

AirCourseは、初期費用0円・月額200円/名〜(年間契約・1,000名利用時の最安値)で導入できる汎用型のLMSです。挨拶・名刺交換・電話応対・ビジネスメール・来客対応など、ビジネスマナーの基礎を扱う標準コースが揃っています。

新入社員向けのマナー研修は、学習パスでまとめて配布する運用が可能です。入社時の立ち上げを定型化でき、配属後もマルチデバイスで何度でも見返せるため、拠点や店舗が分かれていても同じ内容を届けられます。基礎の定着を後押しする設計です。

自社の接客基準や業種固有の作法は、オリジナルコースとして追加できます。動画・PowerPoint・PDFをそのまま教材化でき、標準コースで足りない部分を自社制作で補えます。受講状況は組織別・階層別のレポートで把握でき、必須受講の設定と自動リマインドで受講漏れを防げます。

株式会社セリオ様では、専門研修への対応で手一杯となり、社会人基礎マナーやビジネススキルの教育まで手が回らない状況にありました。そこで全社員共通の必須コースを設定し、自社オリジナル+標準コースを組み合わせる運用に切り替え、同じ内容を全員に均質に届けられる体制を整えています。

参考:株式会社セリオ様の導入事例

項目内容
運営会社KIYOラーニング株式会社
初期費用0円
月額料金200円/名〜(年間契約・1,000名利用時の最安値)
セキュリティISO27001取得・SSO(SAML)対応・IPアドレス制限
ビジネスマナー標準コースあり(挨拶・名刺交換・電話応対・ビジネスメール・来客対応等。最新ラインナップは公式コース一覧参照)
自社制作コース可(ドラッグ&ドロップでオリジナルコース化)
組織別・階層別レポート
無料トライアルフリープラン30日
公式サイトhttps://aircourse.com/
コース名概要
入社前のビジネスマナー内定者・新入社員が入社前に押さえる挨拶・身だしなみ・言葉遣いの基礎を学べる
電話応対名刺交換敬語配属後すぐ使う実務マナーを学べる
中堅・管理職向けの応用マナー後輩指導・社外折衝・会社代表としての振る舞いなど階層別の応用マナーを学べる

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manebi eラーニング(株式会社manebi)

manebi eラーニングは、株式会社manebiが提供する汎用型のeラーニングサービスです。新人向けから階層別まで幅広い教材を備えており、内定者や新入社員向けの基礎マナーを一通り学べます。

AIによる学習プランの設計機能に加え、自社オリジナル教材のアップロードにも対応しています。料金はIDベースで設定されており、詳細は確認が必要です。導入前にはデモアカウントで教材や操作感を確認できます。

項目内容
運営会社株式会社manebi
初期費用要問合せ
月額料金要問合せ(IDベースの料金設定)
ビジネスマナー標準コースあり(新人・階層別教材を幅広く擁する/個別コース名は要問合せ)
自社制作コース
無料トライアルあり(デモアカウント)
公式サイトhttps://manebi.co.jp/elearning/
コース名概要
新入社員向けビジネスマナー基礎社会人としての基礎マナーを一通り学べる教材
敬語・電話応対言葉遣いと電話応対の基本を学べる
メール・来客応対ビジネスメールと来客対応の作法を学べる

etudes Plus(アルー株式会社)

etudes Plusは、アルー株式会社が提供する受け放題・定額制のeラーニングサービスです。大手企業向け研修のノウハウをもとに開発された、階層別・スキル別の教材100種以上と約600本の演習を利用できます。「対ジブン」「対コト」「対ヒト」の3軸で体系化されており、延べ8万人の受講実績があります。

新入社員研修には社会人基礎やビジネスマナーが含まれているため、新人向けの基礎教育に活用できます。また、階層別研修のノウハウを活かし、中堅社員や管理職向けの応用テーマも組み立てやすいサービスです。料金は受け放題の定額制で、詳細は資料で確認できます。業界特化型ではなく、幅広い企業で使いやすい汎用型のサービスです。

項目内容
運営会社アルー株式会社
初期費用要問合せ
月額料金要問合せ(定額制受け放題)
ビジネスマナー標準コースあり(新入社員研修内にビジネスマナー・社会人基礎を含む/種別の揃い具合は要資料請求)
自社制作コース対応
組織別・階層別レポート対応(階層別スキルマップ)
無料トライアル要問合せ
公式サイトhttps://etudes.jp/etudes-plus
コース名概要
新入社員研修社会人基礎・ビジネスマナーをまとめて学べる階層別コース
中堅社員研修リーダーシップや後輩指導を学べる中堅向けコース
管理職研修マネジメントや評価面談など管理職の役割を学べる

Cloud Campus(株式会社サイバー大学)

Cloud Campusは、株式会社サイバー大学(ソフトバンクグループ傘下)が提供する定額制の汎用型LMSです。ユーザー数が増えても費用が変わらない料金体系が特徴で、ISMS(ISO/IEC 27001)認証を取得しています。

1コースあたり1〜5分の短時間コースが中心のため、マナーの反復学習やスキマ時間での受講に向いています。日々の業務リズムに組み込みやすく、短時間で学習を積み重ねたい企業に適しています。なお、ビジネスマナーなどの標準コンテンツはオプションのコンテンツパックとして提供されるため、ベース料金に含まれない点は事前に確認が必要です。

項目内容
運営会社株式会社サイバー大学(ソフトバンクグループ傘下)
初期費用100,000円〜(Entryプラン。プランにより異なる)
月額料金70,000円/月〜(Entryプラン。ユーザー数無制限の定額制)
セキュリティISMS(ISO/IEC 27001)認証取得
ビジネスマナー標準コースあり(オプションのコンテンツパックとして提供。1〜5分の短時間コース)
自社制作コース
無料トライアルあり
公式サイトhttps://cc.cyber-u.ac.jp/
コース名概要
ビジネスマナー短時間コースで基礎マナーを反復学習できる(コンテンツパックで提供)
敬語・電話応対言葉遣いと電話応対をスキマ時間に学べる
ビジネスメールメールの基本作法を短時間で学べる

Smart Boarding(株式会社FCE)

Smart Boardingは、株式会社FCEが提供する、動画とライブ機能を組み合わせたeラーニングサービスです。400種類を超える動画コンテンツに加え、月50〜60回ほど開催されるライブレッスンを利用できます。セキュリティ面では、ISO/IEC 27001を取得しています。

動画で基礎知識を学んだうえで、名刺交換や電話応対などの実技をライブ型のロールプレイで練習できる点が特徴です。知識を身につけるだけでなく、実際にできる状態へ近づけやすい設計といえます。自社専用コースの作成にも対応しており、14日間の無料トライアルでは自社専用コースの作成まで試せます。

項目内容
運営会社株式会社FCE
初期費用要問合せ
月額料金32,400円/月〜(最低30ID・年間契約)
セキュリティISO/IEC 27001取得
ビジネスマナー標準コースあり(動画+ライブ型。実技ロールプレイに対応/個別コース名は要問合せ)
自社制作コース可(自社専用コース作成)
無料トライアルあり(14日間・自社専用コース作成込み)
公式サイトhttps://www.smartboarding.net/
コース名概要
ビジネスマナー基礎動画でマナーの基礎知識を学べる
実践マナー(ライブ型)ライブレッスンでロールプレイ形式の実技を練習できる
自社専用カスタムコース自社のドレスコード・社内ルールも教材化できる

各サービスのコース詳細や機能は、公式サイトで最新情報を確認してください。

導入後にマナーを現場に根づかせる3つの運用ポイント

システムを選定したら、導入後の運用設計に移ります。eラーニングは基礎知識を均質に届けるのは得意な一方、名刺交換やお辞儀といった実技まで一人で完結させるのは難しい面があります。

そのため、受講を業務リズムに組み込むこと、集合研修やロールプレイと組み合わせること、受講後にOJTで行動を確認することが大切です。この3点を設計しておくと、学んだマナーを現場で使いやすくなります。

受講を業務リズムに組み込む

まずは、講座を配信するタイミングを業務リズムの中に組み込みます。入社時オリエンテーション、配属前、年次の見直しといった節目を基本にすると、受講のタイミングを固定しやすくなります。新人共通の基礎は入社時に、現場で使う実務マナーは配属前に配信するなど、段階を分けると無理なく学習を進められます。

あわせて、未受講者へのリマインド運用もルール化しておきます。誰がいつ通知するか、何日経過したら上長へ共有するかまで決めておくと、人事担当者が少人数でも受講漏れを防ぎやすくなります。

集合研修・ロールプレイと組み合わせる

実技を伴うマナーは、eラーニングと対面研修を組み合わせるブレンディッドラーニングが有効です。挨拶や敬語の知識、電話応対の基本的な流れはeラーニングで全員に同じ内容を届けます。一方で、名刺交換やお辞儀の所作、対面での会話の間合いは、集合研修やロールプレイで実際に練習するほうが定着しやすくなります。

給食サービスを展開するフジ産業様では、安全衛生講習をeラーニング化したうえで、階層別研修の事前課題にも動画を取り入れ、反転学習を実践しました。事業所が点在し、シフト勤務も多く、全員が集合研修に参加しにくい状況があったためです。

事前に動画で知識を学んでから集合研修に臨む流れにしたことで、対面の時間を実技や質疑に充てやすくなり、講師の負担軽減と現場の受講しやすさを両立しています。受講履歴をすぐに把握できる点も、受講後のフォロー設計に役立っています。

参考:フジ産業株式会社の導入事例

受講後に現場でのOJT・行動定着のフォローを実施する

「研修したのに現場でできていない」という状態を防ぐには、受講後のフォローを仕組み化しておくことが重要です。受講して終わりにせず、OJT担当者がチェックリストを使って実際の行動を観察し、必要に応じてフィードバックする流れをつくります。電話応対や名刺交換が現場で実践できているかを、担当者が具体的に確認して声をかける形です。

その際には、確認テストの結果や受講ログを組織別レポートで可視化しておくと、誰がどこまで学んだかを上長やOJT担当者が把握しやすくなります。

8ブランド・約560店舗のカフェチェーンを展開する株式会社C-United様では、部署ごとに必須コースを設定し、月60分の学習時間を業務に組み込む運用を整えました。本部スタッフの約半数が店舗出身で、社内教育機関だけでは専門性向上のフォローが追いつかないという課題があったためです。

必須受講と受講ログの可視化を組み合わせた結果、学習者の約70%が「知識が増えた・活用できた」と回答し、上長の80%以上が「部下のスキルが向上した」と評価しています。受講ログと現場での声かけを組み合わせることで、学びが行動に変わったかを追いやすくなります。

参考:株式会社C-Unitedの導入事例

まとめ:講座の洗い出しからシステム選定・運用設計まで一気通貫で組み立てる

ビジネスマナー研修をeラーニングで実施する際は、まず自社に必要な講座を整理することから始めます。新入社員や若手が共通して押さえる基礎、役職や立場に応じた階層別の内容、業種・職種ならではの作法という3つの観点で洗い出すと、自社の研修に不足しているテーマが具体的に見えてきます。

次に、洗い出した講座をどこまでカバーできるかという視点でシステムを比較します。講座の網羅性に加え、自社オリジナル教材を追加できるか、組織別に受講状況を把握できるレポート機能があるかを確認しましょう。この3点を軸に5社を見比べると、自社の規模や運用体制に合う候補を絞り込みやすくなります。

導入後は、受講を業務リズムに組み込み、集合研修やロールプレイと役割分担し、受講後のOJTで現場での振る舞いまで確認することが重要です。学習して終わりにせず、行動として根づくところまで見通すことが、先輩任せによる指導のばらつきを解消する鍵になります。

まずは自社の研修に必要なテーマを書き出し、それを過不足なくカバーできるかという基準でシステムを比較してみてください。運用と定着フォローまであわせて設計できれば、稟議に必要な費用対効果も説明しやすくなります。

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よくある質問

Q. 全社員にまず受けさせるべき講座は?

まずは、業種や職種を問わず社会人が共通で押さえるべき基礎マナーについての講座を受講してもらうことが大切です。具体的には、挨拶・身だしなみ・言葉遣い・敬語・電話応対・名刺交換・ビジネスメール・来客や訪問の作法・席次、そして近年はオンライン会議のマナーが代表例です。これらを全社員に同じ水準で行き渡らせると、指導者ごとのばらつきを抑えられます。

なお、名刺交換の所作や席次の考え方は業種や企業文化で運用に差があるため、自社のルールを補足する前提で土台を揃えるとよいでしょう。

Q. 内定者・新入社員と中堅・管理職で講座は分けるべき?

役割に応じて分けると、それぞれの立場で必要な作法を効率よく学べます。内定者・新入社員には、挨拶や身だしなみ、敬語、電話応対といった基礎マナーを中心に学んでもらいます。中堅社員には、後輩指導での言葉の選び方や、取引先との折衝・接待の作法などが必要になります。

管理職になると、冠婚葬祭で会社を代表する際の振る舞いや、クレーム対応の最終窓口としての姿勢も求められます。階層別にカリキュラムを組むことで、必要な内容を過不足なく届けやすくなります。

Q. eラーニングだけで実技マナー(名刺交換・お辞儀等)は身につく?

基礎知識の習得には向いていますが、実技までeラーニングだけで完結させるのは難しい場合があります。挨拶や敬語の型、電話応対の流れは動画で繰り返し学べる一方、名刺交換やお辞儀の所作、対面での間合いは、実際に体を動かして練習することが欠かせません。

そのため、eラーニングで知識を全員に同じ水準で届け、所作は集合研修やロールプレイで補うブレンディッドラーニングが現実的です。動画とライブ機能を組み合わせ、実技練習まで補えるサービスもあります。

Q. 集合研修と比べた一人当たりの費用感は?

厚生労働省の令和5年度「能力開発基本調査」によると、企業がOFF-JTに支出した費用は、労働者一人あたり平均1.5万円でした。OFF-JTには集合研修などが含まれます。集合研修では、研修費用に加えて会場費や講師費、受講者の移動時間も発生しやすくなります。

一方、eラーニングは、こうした都度発生する費用や移動の負担を抑えながら、同じ内容を繰り返し受講できる点が比較材料になります。

参考:厚生労働省 「令和5年度 能力開発基本調査」

Q. 受講後に現場で身についたかは確認できる?

確認テストの結果と受講ログを組織別レポートで可視化すると、誰がどこまで学んだかを把握できます。そのうえで、OJT担当者がチェックリストを使って実際の行動を観察し、電話応対や名刺交換が現場でできているかを見てフィードバックします。学習データと現場の声かけを組み合わせると、「研修したのに現場でできていない」という状態を防ぎやすくなります。

Q. 既製コースと自社制作はどう使い分ける?

一般的な作法やマナーの基礎は既製コース、自社固有の内容は自社制作コースで補うのが基本です。挨拶や敬語、名刺交換といった共通の作法は、既製コースで効率よくカバーできます。一方で、自社の接客基準、取引先固有のルール、現場で起きやすい具体的なケースは、自社で教材化したほうが実務に結びつきやすくなります。

既製コースと自社制作コースを組み合わせることで、基礎の土台づくりと実務への落とし込みを両立しやすくなります。