幅広いテーマのeラーニングコンテンツを活用し、
全社員のキャリア形成を促進

eラーニングをきっかけに人材育成の土壌づくりを

株式会社セリオ
AirCourse活用事例

株式会社セリオ
管理部
人事開発室
串田 玲奈 氏(写真左)
※東京オフィス勤務
株式会社セリオ
管理部
人事開発室 室長
伊賀 喜幸 氏(写真右)
※本社勤務

  • 働く女性の支援を目的に3つの事業を展開
  • スキマ時間を活用して学べるeラーニングコンテンツを自社作成
  • 社会人基礎力の強化とコンプライアンス理解を目的に標準コースをフル活用

3つの事業を通じて働く女性を多方面からサポート

御社の事業・サービス内容、ご担当者様の業務内容を教えてください。

働く女性(母親)の支援を軸として3つの事業を展開しています。「社会に役に立つことをストレートに体感でき、従業員も幸せになれる会社を作りたい」という思いから、18年前、主に既婚女性の就業をサポートする就労支援事業から創業し、その後、さらに支援を拡充していくためにお子様の成長をサポートする放課後事業と保育事業を立ち上げました。

私たちは、管理部門である人材開発室という部署で、全社の人材育成施策の企画から運用まで一貫性をもって担当しています。

人材採用後のオンボーディングが課題

■ AirCourse導入前の状況や抱えていた課題を教えてください。

一番の課題は「人材を採用したあとのフォロー・オンボーディングが出来ていない」ことでした。結果として早期離職が一定数起きてしまい、人が育つ環境を整えることができていませんでした。

もちろん何も育成施策を行っていなかったわけではなく、自治体から求められる専門職に必須の研修は実施していたものの、専門研修で手いっぱいだったのが実情です。そのため、本来実施したかったビジネススキル教育や階層別研修などにリソースを割くことができませんでした。

こうした課題を解消するためにeラーニングの導入検討をスタートしました。

自社オリジナルコースが簡単に作成でき、タブレットでも受講可能な点が選定の決め手に


AirCourse導入の経緯を教えてください。

当社の社員の中には総合職だけでなく保育園で働く保育士・栄養士などの専門人材もいます。また保育園の稼働を止めるわけにはいかないので、全社一律での集合研修は現実的ではありませんでした。こうした背景から人材育成手法はおのずとeラーニング一択となり、具体的なサービスを検討していくことになります。


-比較検討する中でAirCourse選定のポイントはどこでしたか。

AirCourseを含め7社ほど検討し、最終的に2社まで絞り込みました。

当初は各社が用意している既製の研修コンテンツ利用を想定していました。しかし事業部ごとに独自の研修コンテンツが必要という結論になり、自社オリジナルのeラーニングコースを柔軟に作成するための要件が加わりました。また全社員にPCを貸与していないため、拠点によっては共用PC・タブレットでの受講となるため、マルチデバイスに対応したeラーニングサービスかどうかも選定ポイントの1つでした。

こうした要件にAirCourseはすべてクリアしていた一方で、もう1社のeラーニングサービスは自社作成動画をアップロードするたびに追加料金が発生することや、タブレットに対応していなかったため、最終的にAirCourseの導入を決めました。

その他にAirCourseの高評価だったポイントは、受け放題の動画研修「標準コース」が、1章数分単位で構成されていることです。放課後、保育事業部では事業の性質上、まとまった時間を確保しにくいためスキマ時間で受講する必要があり短時間で少しずつ学習できることが魅力でした。

また比較検討した中でUI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス)がダントツで良かったことも印象に残っています。

周知に苦労したがその後は問い合わせなくスムーズに受講


導入するにあたって苦労された点あれば教えてください。

従業員が多いため、全員への周知に苦労しました。普段からPC操作に慣れている社員もいれば、日常の業務ではPCを扱わず、操作に不慣れな社員もいますので、全員が自身のアカウントを確認してログインしてもらうまでには時間がかかりました。事業部によって差はありましたが、最終的に全員のログインが完了するまで数カ月必要でした。

-社員の皆さまへの周知はどのように行いましたか。

特定の時間に集まって説明会を行うのは、業務の性質上難しかったので、周知の手段は、全社ポータルに資料をアップする方法を選択しました。また、PDF資料だけでは理解しにくいかもしれないと思い、音声付きの説明ファイルも用意しました。その他にもメールでの周知や管理職からの伝達も行いました。

周知から初回ログインまでに苦労したのは事実ですが、ログインした後の操作方法に関しては社員からの問い合わせはありません。AirCourseがUI/UXに優れていて直感的に操作できる仕様だからだと思います。

eラーニングによる学習の定着化を目指して全社員共通コースを必須受講

現在のAirCourseの具体的な活用方法、内容などを教えてください。

まずはeラーニングによる学習に慣れてもらうことを目的に、全社員共通で必須コースを決めて受講を促しました。必須コースには、「自社で作成したオリジナルコース」と「AirCourseの標準コース」の両方を設定しています。

オリジナルコースは2つの動画を作成し、1つは「Serio ism(セリオイムズ)研修」という、社長自らが会社のミッション/ビジョンや各事業部の特徴、創業からの歴史を伝えるコースです。2つ目が「インサイダー取引未然防止研修」でパワーポイントにて作成した資料に音声吹き込みやアニメーションをつけて動画コンテンツに仕上げました。

また必須コースとして設定した標準コースは、「新入社員の来客対応の基本」「入社前の身だしなみチェック」「挨拶の基本」「名刺交換」といった社会人の基礎を学べるコースと、「個人情報保護法」「セクハラ・パワハラ防止」「情報セキュリティ」などのコンプライアンスを学べるコースを選びました。

-オリジナルコースを作成される際に気を付けたポイントはありましたか。

受講する社員が学びやすくなるように、動画を細かく章立てにしたことです。AirCourseではアップロードした動画を複数組み合わせて1つのオリジナルeラーニングコースを作成できるので、動画を短く区切ることで1章ごとにスキマ時間を使って少しずつ受講を進められます。

放課後、保育事業部の社員の場合は、10~15分のまとまった時間を確保するのも大変ですから、細かく章立てにして受講できるようにするのはとても重要です。

受講した社員からは好評の声が多数


■ AirCourse導入により、実感された効果を教えてください。

実際にAirCourseを通じて受講した社員からは好評の声があがっています。例えば、当社で作成したインサイダー取引のコースでは、「なんとなく分かったつもりだったが、勘違いしていることに気づけた」「社内の申請フローがわかりやすかった」という感想がありました。

忙しくて受講がなかなか進まない社員がいる点は課題ではありますが、真面目に受講している社員も多く、忙しい中でも高い学習意欲をもって受講してくれているのは良かったです。

現在は全社員共通でのコース受講のみですが、今後は階層別研修に活用していきたいと考えているので、実現すればこれまで以上に効果を実感できるのではないかと期待しています。

AirCourseを活用するうえで、役に立っている機能はありますか。

機能ではないかもしれませんが、自社で作成した動画をアップロードしてオリジナルコースを作成するまでの流れが非常にわかりやすいです。マニュアルなどを見なくても操作できる点は大変助かっています。

また、レポート機能をよく活用しています。当社では組織ごとに受講進捗を管理する必要があるので、レポート機能ではその進捗が一目で分かるので役立っています。また、必須受講のコースに「必須」のタグがつくのは受講者にとって分かりやすいですね。

最後にAirCourse内で用意されている標準コースの動画が新しいことも良いなと感じています。他のeラーニングサービスには古い研修コンテンツが含まれているケースがある一方、AirCourseはどのコンテンツも新しく、定期的に新コースもリリースされることも大きな魅力だと感じています。

人事評価と連動させ、各社員のキャリア形成の一助に


今後の展開・展望を教えてください。

短期的には、階層別研修としての利用はもちろん、等級ごとに必須コースを設定し、昇格時はこのコースを受講するといった人事評価と連動させた使用方法も検討しています。

中長期を見据えた理想の姿としては、自分自身に必要となる情報がAirCourse上でいつでも学べる状況を実現したいです。私たちは、「働き方の多様性を会社の仕組みとして広げていきたい」と考えていきます。そのための第一歩として各社員のキャリア形成の一助となるべく、入り口としてAirCourseを導入しました。

中長期的な理想の姿に近づけるべく、今後もAirCourseをフル活用していきたいです。

※本事例の内容は、取材日(2022年5月)時点の情報です。