"辞めない組織"の作り方
現場と連携した育成プログラムで早期離職を改善

株式会社日本ケアサプライ
活用事例


人事部
副部長 鶴岡 国光 氏


  • “スムーズなスタートを支援”オンボーディング強化で中途入社者の早期定着を実現
  • “部門ごとに最適化された学び”動画とオリジナルコースで柔軟かつ効率的な教育を実現
  • “情報の一元化で迷いを解消”必要な知識をいつでもどこでもアクセス可能に

御社の事業内容を教えてください。

当社は、介護業界のインフラとして多岐にわたるサービスを展開しています。主力である福祉用具レンタル卸事業は、当社が生み出した事業モデルです。介護保険の対象となる福祉用具を、地域の福祉用具貸与事業者にレンタルまたは販売しています。使用後返却された福祉用具は当社が洗浄・消毒・検品・修理して、再びレンタルするというリサイクルシステムを構築しています。

さらに、介護施設向けのECサイト運営を通じて、食品や衣類、介護用品などを一括購入できる利便性を提供しています。また、介護施設や病院向けの冷凍弁当「バランス弁当」ブランドや、在宅介護者向けのフィッティング付きオムツ配送サービスなど、介護に関わる方々の負担軽減を目指したサービスを幅広く展開しています。全国約100拠点、従業員約1800名規模で、地域社会に密着した活動を行い、高齢者の生活を支える企業として成長を続けています。


導入前の課題

■AirCourse導入前の課題感について教えてください。

従来の教育体制は集合型研修が中心でしたが、開催頻度や参加人数に限界がありました。加えて、新卒社員は入社時に集合研修がありますが、毎月のように入社する中途入社者のオンボーディング教育は現場任せになることが多く、教育の質にばらつきが生じることが課題でした。特に、現場の教育担当者が多忙な業務の合間で教育を行うため、組織や業務に馴染むまでに十分な指導やコミュニケーションがとれず、結果的に中途入社者が孤立感を抱き、早期離職につながるケースも見られました。

また、社内には多くの教育ツールやマニュアルが存在していたものの、それらが複数のシステムに分散しており、社員が必要な情報を探すのに時間がかかるという課題も顕在化。効率的な教育体制の構築と、情報の一元管理が急務となっており、全社共通で利用できる教育プラットフォームの導入が必要であると判断されました。このような背景から、AirCourseの導入を検討するに至りました。

導入の決め手

■AirCourseを選定いただいたポイントは何でしたか?

AirCourseを選定する際、当社が特に重視したのは以下の3点でした。


1. オリジナルコンテンツ作成の柔軟性

介護業界特有の業務内容や専門知識を伝えるためには、自社でのコンテンツ作成が必要でした。当社では、中途入社者が初日に確認する「当社の事業・組織構造について」や「社内システムの使い方」、さらには労災防止動画を含む「営業所での安全管理」などの独自コンテンツを作成しています。AirCourseは、これらのオリジナルコンテンツを簡単に作成・配信できる点が大きな魅力でした。

2. 業界に偏らない汎用的なコンテンツ

AirCourseの標準コースで提供されている、ビジネスマナーやエクセル研修、コンプライアンス教育などの汎用的なコンテンツは、契約社員や派遣社員が多い当社にとって、基礎スキルを効率的に学ぶための強力な補完ツールとなりました。特に「エクセルの基礎から応用までを学べるコース」など、日々の業務効率化に直結する内容のコースがあるのも魅力です。

3. 操作性とコストパフォーマンス

AirCourseのシンプルで直感的なUI(ユーザーインターフェース)は、ITに不慣れな社員でも簡単に操作できる点が好評です。また、コスト面でも他社サービスと比較して優位性があり、特に動画の容量制限が緩やかで、大量の動画コンテンツを効率的に管理・配信できる点が導入の決め手となりました。


▼AirCourseでは自社オリジナルコースを自由度高く作成可能、必要な素材を好きなように組み合わることができます。

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導入後の効果

■AirCourseの具体的な活用状況、運用方法などを教えてください。

入社時のオンボーディングから部門ごとの専門教育まで、幅広い活用をしています。


1. 入社時オンボーディングの強化

中途入社者が入社後、スムーズに業務に適応できるよう、1日目からAirCourseを活用したオンボーディングプログラムを提供しています。

会社概要と事業内容の説明:当社の「福祉用具レンタル卸事業」や「介護施設向けサービス」について分かりやすく解説。
社内システムの使い方:ログイン方法から基本操作まで、初日から効率的に業務を始められるようサポート。
労災防止動画:営業所の倉庫での安全管理や事故防止策を動画で学べる仕組みを構築。
書類手続きの説明:入社書類の記入方法や提出手順について案内し、手続きのミスや不安を解消。


これらのコンテンツは、中途入社者が業務に必要な最低限の基礎知識を短期間で習得できるように設計されています。また、何度でも見返すことができるため、分からないことがあれば再確認が可能です。この仕組みにより、中途入社者が現場での孤立感を感じることなく、安心して業務に取り組める環境が整備されました。


2. 新卒研修の録画を活用した復習環境の整備

新卒社員に対する1ヶ月間の集中研修をすべて録画し、AirCourseにアップロードしています。これにより、研修内容を後から何度でも復習できる環境を提供。新卒社員からは「詰め込み型の研修では後から内容を思い出せないことが多かったが、動画で確認できるので安心」という声が寄せられています。


3. 出産・育児ハンドブックの提供

育児介護休業法の法改正に伴い、社内制度などの周知が義務化されました。この対策としてもAirCourseを活用しています。人事部で「出産・育児ハンドブック」を作成し、AirCourse上でいつでも見られるようにしました。出産・育児の流れや、国の制度・社内制度をまとめた資料になっていて、出産・育児を控えた従業員やその周囲に向けた情報提供の仕組みを整えることができました。


4. 部門ごとのオリジナルコンテンツの充実

各部門で新人教育や情報共有に必要な資料・動画の発信、マニュアル化ができる体制も始まっています。「現場」で求められる業務に則したオリジナルコンテンツも、AirCourseで集約できるようになってきました。


部門ごとの対応領域

人事部:入社初日の手続き方法、社内システムのログイン方法、労災防止動画など。
営業企画部:業界知識や商品知識、お客様対応のポイントを動画化。
法務部門:コンプライアンスや個人情報保護に関するe-Learningを独自に作成し、全社員が受講する仕組みを整備。


各部門で専門的な情報発信ができるようになり、中途入社者のスムーズな業務スタートや、必要に応じて新たなスキルを効率的に獲得できる体制が、AirCourseによって徐々に整いつつあります。


▼AirCourseを活用した出産・育児ハンドブックの提供


■他にはどのような効果が得られましたか。

早期離職率の改善

AirCourseを活用したオンボーディングの強化により、初期教育の効率化やコミュニケーションの円滑化ができました。これまで中途入社者が直面していた「新しい組織・業務に馴染むための情報不足」という課題が解消され、安心して業務に取り組める環境が整備されたことで、入社1年以内に離職されてしまう方の数は1割ほど減少しました。もちろん、現場スタッフの努力もありますが、入社直後の基礎教育が充実し初期教育にかける時間的コストが軽減したことで、社員が早期に業務に適応しやすくなり、職場への定着率が向上したと考えています。


また、新卒社員や中途入社者にとっては、何度も質問することへの抵抗感が大きなストレスとなりがちですが、動画コンテンツを繰り返し視聴できる環境が、社員の「分からないことを何度でも学び直せる」という心理的な安心感を生み出し、自己解決能力の向上にもつながっています。


人事部や教育担当者の負担軽減と教育の効率化

少しずつですが、入社初期の社員から寄せられる「書類の提出方法」「システムのログイン方法」「業務の基本的な手順」といった問い合わせは減っているように思います。これまでは、人事部や現場の教育担当者が頻繁に対応していましたが、AirCourse上に必要な情報を動画や資料として整理して掲載したことで、社員が自ら解決できる環境が整ってきました。「まずAirCourseを確認すればいい」という感覚が徐々に広まっているのかな、と感じます。このことが、人事部や教育担当者の負担の軽減につながって、よりよい教育環境の実現に結びついていく、という良いスパイラルにしていきたいですね。


今後の展望

■今後の展望、取組みについて教えてください。

今後の展望としては、以下の内容に注力していきたいと考えています。

1. 職種別初期教育のさらなる充実

現在は全社員向けの共通コンテンツが中心ですが、今後は営業職や事務職など、職種ごとに特化した初期教育コンテンツを充実させていきたいですね。各職種の業務に必要なスキルを早期に習得できる環境を整備していきたいと考えています。


2. 新任管理職向けコンテンツの整備

管理職になりたての社員が必要な知識やスキルを学べる「管理職ハンドブック」を作成したいと考えています。AirCourseの学習パス機能を活用し、管理職がいつでも必要な情報にアクセスできる仕組みを構築することで、新任管理職が抱える心理的負担を軽減し、現場での対応力強化に繋げたいですね。


3. 部門間連携の強化

AirCourseの活用を効果的に進めるため、人事部では各部門と密に連携し、コンテンツの乱立を防ぐための調整を行っています。例えば、定例会を開催し、各部門が作成したコンテンツの内容を共有。すでに存在するコンテンツと重複しないよう調整しながら、受講者が迷わずに必要な情報にアクセスできる環境を整えるように努めています。これからも、AirCourseの利用効率を最大化し、社員の学びのサポートを会社全体で継続したいと思います。


4. コンテンツのブラッシュアップと社員の声の反映

既存コンテンツを定期的に見直し、社員のフィードバックを反映させることで、より実践的で効果的な教育体制を構築します。具体的には、現場で頻繁に発生する課題や質問を反映した補足動画を追加する計画です。


株式会社日本ケアサプライについての詳細は公式サイトをご覧ください

https://www.caresupply.co.jp/


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