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部下育成トレーニング②：部下育成のゴール設定

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講師の熱意は十分に伝わってきました。ただし、セミナー全体の中で、令和の職場環境や多様性の重視といった現代的な価値観とはやや距離がある表現が散見され、違和感を覚える場面がありました。たとえば、「〇〇してあげないといけない」といった上下関係を感じさせる表現や、「しかる／ほめる」といった親権的な語り口などは、受け手によっては一方的に感じられる可能性があります。（なお、あえて平仮名で表記されていた点も、むしろ親と子のような関係性を連想させ、違和感の一因となった印象です。）たとえば、「〇〇で支援していく」「考えを引き出す／認める」といった表現に置き換えることで、より対等な関係性を前提とした育成スタイルになるのではないかと感じました。また、別の講師によるパワーハラスメント講習で紹介されていた「上司は部下より偉い」というバイアスを避けるべきという説明との整合性についても気になりました。今回の講義内容からは、それと似た価値観がにじみ出ているように思われました。その中でも特に印象的だったのは、2章4分38秒あたりでの「区別や差別は普通はよくないが、育成では違うと考えてください」といった趣旨の発言です。意図としては「個々に応じた対応の重要性」を伝えたかったのかもしれませんが、言葉の選び方によっては「育成の名のもとに差別的扱いを正当化している」と受け取られかねず、このセミナーの中で最も強い違和感を覚えました。現在の職場環境では、多様性や心理的安全性の重要性が高まっているため、このような表現が誤解や誤用を招く可能性もあることから、今後の講義ではより慎重な表現を用いていただけると、より多くの受講者にとって受け入れやすい内容になるのではないかと感じました。