■御社の事業内容を教えてください。
福岡徳洲会病院は、600床以上を有する総合病院で、福岡市中心部から車で約30分のベッドタウンに位置しています。救急医療を中心に、在宅医療や地域密着型の医療サービスを幅広く提供しており、地域住民の健康を支える重要な役割を果たしています。約1,800名の職員が在籍し、医師や看護師をはじめとする医療従事者だけでなく、事務職員やサポートスタッフが一丸となって病院運営に取り組んでいます。
さらに、福岡徳洲会病院は、国内最大級の民間医療グループである「徳洲会グループ」の基幹病院として、グループ内外の病院を支援する役割も担っています。他病院へのバックアップや応援活動を行うほか、事業拡大に伴う新しい病院の支援も行っています。このように、地域医療の最前線に立ちながら、グループ全体の発展を牽引する存在です。
■AirCourse導入前の課題感について教えてください。
病院運営において、福岡徳洲会病院が直面していた課題は多岐にわたります。特に、病院経営の舵取りを担う事務職には、これまで以上の幅広い知識や高い能力が求めれられるようになりました。医療事務という専門的なスキルだけでなく、一般的なビジネススキルや幅広い知識の習得も必要です。例えば、リーダーシップやKPIの管理、多様性への理解など、現代の病院経営に必要なスキルを体系的に学ぶことが求められます。
しかし、集合研修を実施する際には、時間や場所の制約が大きな壁となっていました。病院は24時間体制で運営されており、夜勤やシフト勤務があるため、全員が一堂に会して研修を受けることが難しい状況でした。また、コロナ禍における感染リスクを考慮すると、集合形式の研修はさらに実施が困難になっていました。
このような背景から、効率的で公平に教育を届けられる方法が求められており、eラーニングの導入が検討されました。
■AirCourseを選定いただいたポイントは何でしたか?
私たちは医療機関として「24時間体制で勤務時間が不規則」という勤務体系にも対応しつつ、事務職員一人ひとりが専門スキルだけでなく、ビジネススキルもスキマ時間を活用して学べる環境整備を重視してサービスを選定しました。
<AirCourse選定で評価したポイント>
1、コンテンツの「質」と「量」
導入前には複数のeラーニングサービスを比較検討しましたが、AirCourseの動画コンテンツは、他社と比較しても講師の話し方や リズム感が非常に統一されており、視聴者がストレスなく学べる環境が整っていました。特に、講師の語り口調が親しみやすく、背景やスライドのデザインが統一されているため、どのコンテンツを受講しても一貫性があり、視聴体験がスムーズです。このような「見やすさ」と「わかりやすさ」は、医療現場の忙しい職員にとって大きなメリットとなりました。
2、短時間で学べるマイクロラーニング
24時間体制で勤務する医療機関では、職員がまとまった時間を確保するのが難しいため、「短時間」で「体系的」に学べることが重要でした。AirCourseの多くのコースは30分程度の内容が5分程度に区切られており、スキマ時間を活用して学習を進められる点が大きな魅力でした。朝の10分間や業務の合間など、まとまった時間を確保するのが難しい職員でも、無理なく学べる設計が導入の決め手となりました。
研修講師や法人スクール事業のプロ講師が登壇。全1000コース、6,000本以上の動画研修を提供。
コース一覧はこちら:https://aircourse.com/elearning/course/
■AirCourseの具体的な活用状況、運用方法などを教えてください。
現在、福岡徳洲会病院では事務職を対象にAirCourseを活用した階層別研修を実施しています。役職ごとに必要なスキルを明確化し、それに応じたコンテンツを割り当てています。具体的には、以下のような研修内容を提供しています。
・課長クラス:「アカウンティング」「KPI管理」など、経営視点を養う研修
・係長クラス:「リーダーシップ」「フォロワーシップ」など、チーム運営に必要なスキル
・主任クラス:「Excel統計」「実務スキル」など、日常業務の効率化を支援する内容
また、共通課題として「多様性」「著作権」などのテーマを全職員に提供し、全体的なスキルアップを図っています。
運用面では、受講状況を管理者がモニタリングし、未受講者にはリマインドを行うことで、受講率を高めています。特に、受講状況を人事評価に反映する仕組みを導入したことで、職員の受講意欲が向上しました。結果として、受講率はほぼ100%に近い水準を達成しています。
さらに、職員がスキマ時間を活用して学べるよう、動画の長さや内容のボリューム感を考慮したスケジュールを作成し、年間を通じて計画的に研修を進めています。
■今後の展望、取組について教えてください。
今後の展望としては、4つの方向性に注力していきたいと考えています。
1、教育の幅の拡大
現在は事務職を対象としていますが、今後は医療現場の専門職にも対象を拡大し、専門知識以外のスキル向上を目指します。例えば、看護師や技師の方々にも、一般的なビジネススキルやコミュニケーションスキルを提供し、チーム全体のパフォーマンス向上を図りたいと考えています。
2、若い世代の研修プログラムの強化
現在は役職者向けの研修をメインに進めていますが、今後は20代の職員がキャリアの早い段階で必要なスキルを習得できるよう、若手向けのコンテンツを積極的に活用し強化していきたいと考えています。
3、リスキリングの促進
自由受講の促進にも力を入れ、職員が自発的に必要なコンテンツを選び学べる環境を整備します。これにより、個々の職員が自身の課題を認識し、主体的に学べる文化を醸成していきたいと考えています。
4、アウトプットと連動した教育プログラム
学んだ内容を実際の業務に活かせるよう、レポート作成やディスカッションを取り入れた研修を増やし、実践的なスキル向上を目指します。
▼医療法人徳洲会 福岡徳洲会病院 様 についての詳細は公式サイトをご覧ください
https://www.f-toku.jp/
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