■地域医療を支え、出会いから最期まで関わる「にのみやグループ」
広島県広島市安佐北区を拠点とする“にのみやグループ”は2つの法人で構成されています。
二宮内科をはじめ、医療機関(6箇所)と介護事業所(10箇所)で構成する「医療法人社団恵正会」。そして、特別養護老人ホーム、グループホーム、訪問系サービスを中心としながら、フードバンク(余剰食品を循環させるためのシステム)事業や地域支援事業を手掛ける「社会福祉法人正仁会」。
“にのみやグループ”は地域医療を支えるために、出会いから最期まで関わり続けます。
■AirCourse導入を検討された、当時の組織全体、特に人材育成面での最も大きな課題は何でしたか?
以前の研修体制には、管理者・受講者双方にとって課題がありました。
1.集合研修による現場への大きな負荷
医療・介護業界ではシフト勤務も多く、当グループは複数の事業所が点在している組織特性から、全職員が一堂に会する集合研修の開催が非常に困難でした。現場スタッフは休憩時間も一律でなく、合同研修への参加が大きな負担となり、結果として参加者数が低迷していました。
2.次世代リーダー育成の「先細り」
以前は選抜制の『次世代リーダー研修』を実施していましたが、講師を担う人材が試行錯誤しながら次世代リーダーに教える形だったこともあり、継続した「質の担保」が困難になってきました。また、次世代リーダー候補の選出にも苦慮し、「このままではいけない」という危機感がありました。
3.社会人基礎力の教育に偏り
専門スキルは職能団体等で学べるものの、コンプライアンスやロジカルシンキングなどの社会人基礎力は、職員の独学に依存していました。我々は人対人の仕事なので、専門能力はもちろんのこと、コミュニケーションスキルや接遇といった『人間力』を高める教育が必須です。しかし、それを全職員に体系的に教える仕組みがなかったことが最大の課題でした。
■数あるeラーニングサービスがある中、AirCourseを選定いただいたポイントは何でしたか?
多様なニーズに応え、「専門能力」と「社会人基礎力」を両立できる環境が豊富であった点でした。
AirCourseの標準コースが持つビジネススキル、コンプライアンス、ハラスメント対策などの汎用的なコンテンツが充実していたため、長年の課題であった「社会人基礎力」の体系的な教育が可能になると確信しました。
2. オリジナル動画のアップロード容量と活用の容易さ
コロナ禍でZoom等で録画していた専門研修の動画を、職員が容易に視聴できる環境を求めていました。AirCourseは、大容量のオリジナル動画をアップロードできるため、録り溜めた専門研修の動画資産を組織全体の学習コンテンツとして活用できると判断しました。
3. コストパフォーマンスの高さと利便性
コストを抑えながらも、豊富な標準コースと充実した機能が備わっている点を高く評価しました。また、簡便な履修管理も管理者側の負担削減につながると確信しました。
■AirCourseを導入後、どのような研修を実施し、どのような変化がありましたか?
AirCourseは現在、「階層別研修」「月次必須研修」「インナーブランディング」で活用しています。
1.階層別研修と「にのみやキャリアラダー」の連動による育成強化広島県が推進するワークライフバランス確保のためのキャリアラダーをベースに、独自の「にのみやキャリアラダー」を作成。個人のレベルに応じた到達目標(マネジメント力、リスク管理など)と、それに必要なAirCourseの動画コンテンツを紐づけ、管理者が面談を通して視聴課題として提案する仕組みを構築しました。そこから派生して各職員が、自身のキャリアラダーと照らし合わせ、「学びたいときに学びたいものを学びたいだけ学ぶ」自主的な学習も徐々に可能になりました。
2.インナーブランディングとオンボーディングの強化
中途採用職員向けには、リアルで開催していた理念研修やグループ概要説明などの内容を動画化し、AirCourseのオリジナルコースとして公開しています。特に、グループの沿革や理事長メッセージをまとめた25周年アニバーサリー動画は、中途採用者がグループの「想い」や「大切にしていること」を深く理解するための教材として活用されています。入社前後の早い段階でグループの理念や概要を理解できるようになったことで、中途入社者からは「わかりやすい」「いつでも見直すことができる」という肯定的な声が挙がっています。
3.継続的な学習を促す運用体制
受講への抵抗感をなくすため、AirCourseの研修は「業務内での実施」を徹底するよう、代表者会議で協力を依頼。「カスタマーハラスメント」など社会情勢に合わせたものをテーマに月次必須研修として動画を割り振り、各部署にフライヤーを配布。リマインド機能も活用して視聴を促しています。
また、所属長への権限委譲を行い、管理画面で進捗をチェックし、未受講者への声かけを促す体制も構築しました。
4.専門スキルのオリジナルコース
専門職(認定看護師・認定理学療法士・認定社会福祉士など)を講師とした、以前の集合研修やZoomで行われた研修を録画。その動画を、専用の編集ツールやAIなどを活用して字幕やテロップを加え、現在38ものオリジナルコースが公開されており、専門知識の定着にも大きく貢献しています。
▼ひろしまナース・キャリアラダー
広島県が作成した看護職員のキャリアの指標となるキャリアラダー。医療法人社団恵正会ではこのキャリアラダーを参考に、独自の「にのみやキャリアラダー」を作成し、それを基に研修を設計。
広島県健康福祉局医療介護基盤課 ひろしまナースネット https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/nurse-net/ca...
■今回の活用状況を踏まえ、今後、恵正会様としてAirCourseの活用をどのように発展させていきたいとお考えですか?
まだ進行中ですが、今後はこの研修体制をグループ全体の強みとして確立し、組織の差別化に繋げていきたいと考えています。
「両輪」でさらなる向上へ: 社会人基礎能力と専門職の能力の双方が向上できる活用をさらに強化。人間力を高めた職員を何人も擁する強い組織を目指します。
アウトプットを意識した活用: AirCourseをインプットの中心とし、学習内容を活かし、現場での行動目標を作成し発表を行なったり、各チームリーダーやプロジェクトリーダーに抜擢し活躍する機会を提供するなど、現場での行動変容に繋げることを目指します。
グループへの展開と採用戦略に: もう一つの法人である社会福祉法人正仁会への展開を進め、AirCourseを活用した先進的な研修体制を、グループの採用活動の強みとして発信できるレベルまで構築していきます。
■AirCourseの導入を検討している医療・介護業界の企業へ、何かアドバイスをいただけますでしょうか。
職員全員に専門職のスキルアップに加え、社会人基礎力という『両輪』の人材育成を行うことで、幅広い豊かな人材を育成することが可能となると思っています。そのためには企業として「職員全員に学ぶ機会を平等に与える」ことは重要と考えています。導入した今、導入して終わりではなく、職員が魅力を感じる研修体制の構築は常に必要があることを実感しています。まずは全員にAirCourseに触れてもらう機会を作り、組織の発展、活性化に繋げていかれてはいかがでしょう。
▼にのみやグループ 医療法人社団 恵正会様 についての詳細は公式サイトをご覧ください
https://keiseikai-nmn.net/wp3/