等級制度とeラーニングを活用した人材育成体系の構築
「昇格基準と連動した研修コース」で学習意欲を促進

株式会社 CIN GROUP
活用事例




人事総務部
部長 木下 麻里 氏

  • 「等級別のコンピテンシー・スキル定義と連動した階層別研修」で段階的な成長を支援
  • 「昇格要件と連動した設計」でキャリア形成と内発的動機づけを後押し
  • 時間・場所を選ばない「マイクロラーニング型eラーニング」で学習効率と継続性を向上

御社の事業内容を教えてください。

CIN GROUPは、「社員の想いで事業を創り、日本を世界に誇れる国へ」というパーパスのもと、企業の多様な経営課題を解決するための多角化事業を展開しています。

求人広告や人材派遣による採用支援、SNSやWeb広告を活用した集客施策、ECサイトの構築・運営代行、美容サロン向けの集客コンサルティングなど、業種や領域を限定せず、課題に応じた最適なソリューションを提供。一つの領域にとらわれることなく、複数の専門分野が連携することで、クライアントの事業成長をワンストップで支援しています。



導入前の課題

■AirCourse導入前の課題感について教えてください。

AirCourse導入前は、社内研修の仕組みをこれから本格的に整備していく段階にありました。入社時のオリエンテーションや初日のオンボーディングは行っていたものの、その後の育成施策は各部署ごとに工夫されて実施しており、事業部ごとのスタイルに応じた教育が展開されていました。一方で、全社的に共通した学びの土台や成長機会を提供する環境には、さらに進化の余地があると感じていました。特に、「学びたいが、何から始めればいいか迷う」という声もあり、学習支援の仕組みの整備が次のステップであると認識していました。また、当社では職能等級制度を導入しており、社員一人ひとりのスキル向上とキャリア形成を後押しする環境づくりが重要なテーマでした。こうした背景のもと、より柔軟かつ継続的に学べる仕組みとして、eラーニングの導入を検討するに至りました。

導入の決め手

■AirCourseを選定いただいたポイントは何でしたか?

導入の決め手となったのは、まずコストパフォーマンスの高さでした。弊社はベンチャーマインドを大切にしており、「まずは実践し、現場の声をもとに改善していく」アジャイルな運用スタイルを重視しています。そのため、初期投資が高額なサービスは選定が難しい一方で、AirCourseは導入しやすい価格帯と柔軟なスケーラビリティを兼ね備えており、実効性と持続性のある選択肢として非常に魅力的でした。

また、研修コンテンツの豊富さも大きな魅力でした。導入検討時にはデモアカウントを活用し、役員会で実際のコースを体験。コース内容やUI/UXに至るまで具体的に確認できたことで、内容の網羅性や運用のしやすさを高く評価しました。

特に、等級制度に沿ったスキルセットが体系的に整理されていた点は、階層別研修を設計する上で非常に有効で、人材育成の基盤づくりに直結するプラットフォームだと感じています。

▼初期費用0円、月額200円/名※1〜でから始められるコストパフォーマンス(※1 年間契約1,000名でご利用の場合)

料金表はこちら

▼定額制で1,000コース6,000本以上の研修動画が受け放題。タイムリーに最新のコースが追加・更新。

【標準コース/標準学習パス】 体系図&コースリストのダウンロードは こちら

導入後の効果

■AirCourseの具体的な活用状況、運用方法などを教えてください。

現在、AirCourseは主に「等級別研修」と「昇格要件に基づく研修」という2つの軸で戦略的な活用を行っています。加えて「運用と浸透」するための活動を我々人事部門がリードして推進しています。いずれも、社員一人ひとりのキャリア成長を支援すると同時に、組織としての人材力強化を図る重要な仕組みとして機能しています。


■ 等級別研修:自律的な成長を後押しする設計

等級別研修では、各等級ごとに「半期あたり2講座の受講」を目安とし、推奨講座を複数設定しています。たとえば、若手層にはビジネスマナーや業務効率化の講座を、中堅層にはマネジメントや問題解決力の講座を提示。階層に応じたスキル習得の道筋を明確にしつつ、本人の意思による選択を尊重できる柔軟な設計としています。導入時には、AirCourseから提供された研修体系図をベースに、職能階層ごとに適した講座を選定したため、効率的にコース設計ができ、人材育成の仕組みを立ち上げることができました。


■ 昇格要件に基づく研修:役割にふさわしい力を備える仕組み

昇格要件と連動した研修では、「この講座の受講が昇格条件の1つ」と明確に位置づけています。リーダーシップ、コミュニケーション、業務遂行スキルなど、昇格後の期待役割に直結する内容を厳選。昇格に伴う責任や処遇の変化に見合う力を、確実に身につけるための実効性ある育成ステップとして定着しています。


■ 運用と浸透:社員の学びを支える環境づくり

導入・定着に向けても、運用面での工夫を重ねてきました。具体的には、研修内容をわかりやすくまとめたマニュアルPDFを全社員に配布し、いつでも研修の全体像を把握できるように整備。また、Google Chatを活用した情報発信や、部門責任者からの声がけにより、組織として学習を支える文化づくりを進めています。当初は操作方法の周知に一定の手間もありましたが、こうした取り組みを地道に続けたことで、現在では研修制度が日常業務に自然と組み込まれ、自律的な学びが浸透していると感じています。


■どのような効果が得られましたか。

AirCourseの導入によって、まず何よりも社員一人ひとりの学習意欲が高まったことが大きな成果です。

eラーニングの特性を活かし、時間や場所に縛られない柔軟な学習環境を整えたことで、昼休みや終業後など、自分のペースで学びを進める社員が確実に増えています。

また、全体の受講率も高水準を維持しており、特に昇格要件と研修を連動させた仕組みが大きな推進力となっています。昇格に対する明確な目標設定と、それを支える研修の位置づけが、社員のモチベーション向上と主体的な学習行動を促しています。

さらに、部門責任者によるフォローも加わり、組織全体に前向きな学習のサイクルが生まれつつあります。

社員からの声にも明確な変化が見られました。以前は「教育の仕組みが十分でない」という声が一部にあったものの、今では「学ぶための環境が整い、安心してスキルアップに取り組める」といったポジティブなフィードバックが見られます。

今後の展望

■今後の展望、取組について教えてください。

今後は、これまでに構築した研修体制をさらに発展させ、社員一人ひとりの成長をより確実に後押しできる仕組みづくりを進めていきたいと考えています。

現在は主に等級別の研修を中心に運用していますが、今後はこれに加え、役職別の研修や専門性の高い領域への対応も視野に入れています。これにより、階層ごとの成長だけでなく、職種やキャリア志向に応じたよりパーソナライズされた育成支援が可能になると考えています。また、学びを一過性のものにしないために、受講後のフォローアップやフィードバックの仕組みも強化していく方針です。研修で得た知識・スキルが実務の中でどのように活かされているかを可視化し、必要に応じて個別のサポートや追加研修を提供する体制を整えることで、研修効果の最大化を目指していきたいと思います。


▼株式会社CIN GROUP 様 についての詳細は公式サイトをご覧ください

https://cin-group.com/



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