動画をフル活用してクライアント先の社員1人1人がオンライン上で学習できる環境を提供

~新型コロナウイルスの影響による短納期での依頼にも柔軟に対応~

株式会社マイナビ
動画制作事例

株式会社マイナビ
教育研修事業部 営業統括部 
営業1部2課
宮原 拓也 氏

  • 幅広いソリューションで人事の課題解決を支援
  • コロナ禍においても動画をフル活用してクライアント様に学びの機会を提供
  • Withコロナ・Afterコロナも見据えて動画などを駆使した新しい学習手法を模索

人材開発と組織開発の両面で企業の成長を支援


御社の事業・サービス内容について教えてください。

当社は総合情報サービス企業として就職や転職、人材紹介、アルバイトなどHR領域における事業だけでなく、ニュースやウエディング、農業といった生活情報分野も多彩な切り口で事業を展開し、社会や人々の有益となるようなサービスを提供しています。

様々な事業を展開している中で宮原さまは現在、どの事業に携わっていますか?

私たちが所属している教育研修事業部では、「人と組織」の良質な関係を実現するために人材開発・組織開発に関する様々なソリューションを企業さまにご提供しています。具体的にはタレントマネジメントシステムや階層別・対象別研修、ドラマ映像と研修をリンクさせたマイナビオリジナル研修「ムビケーション」などがあります。このような幅広いサービスを駆使して、営業1部2課では大手企業を中心に人材・組織開発のご支援をさせていただいております。

コロナ禍においても学びの機会をクライアント様に提供するために

どのような背景で弊社に動画制作を依頼することになりましたか?

もともと当社がご支援しているクライアント様から、「新入社員がインプットした知識・スキルを現場で実践するうえでの『再現性』が課題」という意見をいただいていました。以前は集合研修という形式で学びの機会を提供していたので、実際のビジネスシーンを模した映像を流しながら「こういう場面では、知識をこのように活用しましょう」と講師から伝えるなど、現場での再現性を高めるために様々な工夫を行っていました。

しかし2020年3月以降、新型コロナウイルスがまん延し始め、集合研修という形式が取れなくなってしまいます。そのような状況下でも、「どうすればクライアント様の新入社員に学びの機会を提供できるのか」を考え抜いた結果、動画をフル活用するという結論に至りました。

これまでのように動画を研修の一部分だけで使用するのではなく、すべて動画完結で社員1人1人がオンライン上で学習できる環境を構築しよう、となり制作を急遽行うことになりました。


難しい条件のなかでも柔軟かつ親身な対応をしてくれた


数ある動画制作サービスの中で弊社を選んでいただけた決め手について教えてください。

一番の決め手は「柔軟な対応が可能」というところでしたね。

新型コロナウイルスがまん延し始めたのが2020年3月頃で、クライアント様の新入社員が入社するのは2020年4月でしたので本当に時間がありませんでした。もちろんクライアント様へ納品する動画となるためクオリティを落とすことは許されないので、「超短納期×クオリティ維持」という条件で外注先を検討していました。

かなり厳しい条件であることは認識していたのですが、その中でも御社はとても柔軟にご対応いただけて、かつこちらの要望に対して親身に寄り添っていただけたので、御社であれば「安心してお任せできそう!」と思えたのが発注の決め手です。

動画での学習だからこそ受講者の負担を意識した動画制作を


実際にどのようなコンテンツを作成されましたか?

クライアント様の新入社員を対象に、社会人として必要なスキル・マインドを伝えるコンテンツです。具体的なテーマとしてはビジネスマナーや仕事の進め方などですね。

動画を制作するうえで気にかけていたことがあれば教えてください。

動画をずっと見て学ぶという受講者への負担は制作前の懸念として上がっていました。集合研修であれば講義だけでなく、新入社員同士でグループワークを行ったりすることができますが、動画の場合それはできません。

そのため「いかに受講者が飽きることなく集中力を維持し続けることができるかどうか」という観点は特に気をつけ、効果的な動画を制作できるよう御社の制作担当の方とも綿密に相談をさせていただきました。

しっかりとしたクオリティの動画で、受講者からの評価も上々

制作された動画へのご感想やその効果についても教えてください。

感想は「すごく感謝しています」という言葉に尽きますね。

かなり短納期でのご依頼ということもあり、撮影や準備など大変なところはもちろんありましたが、こちらの意図をしっかりと汲んでいただいて期待していた動画を制作いただけました。

また効果に関して、明確な検証までは行えていませんが、受講者の満足度という観点では一定の水準を獲得することができました。制作した動画を受講した新入社員は1,200~1,300名くらいでしたが、「社会人に必要な要素を身につけることができたか」という理解度・満足度に関する自己評価アンケートの結果は上々でした。

-集合研修と比べての動画の良さというのは何かありましたか?

集合研修と比べると、効率性・安全性・均一性という観点は良かったですね。

受講者が大勢いる場合の集合研修ですと、運営側もより多くの人員が必要となり、運営のオペレーション自体もどうしても煩雑になってしまいます。動画を活用することで、その手間を効率化できたのは大きかったと感じています。

また集合研修はいわば「ぶっつけ本番」になるので、オペレーションで事故が起きるリスク等もありますが、動画に関しては事前に準備・制作したものを活用するのでそういったリスクを回避することができるのも動画の良さですね。

組織開発の強化と新しい学習手法の探求をしていきたい


今後の展開・展望を教えてください。

大きく2つあります。1つ目は組織開発という観点で、今後は組織単位でのコンサルティングやサービス提供をしていく中でクライアント様の発展にさらに貢献していきたいと考えています。

2つ目は、新型コロナウイルスにより学び方が大きく変化してきましたので、オンライン/オフラインに限らず効果的な新しい学習手法を常に提供していきたいですね。今後のWithコロナ・Afterコロナを見据えても、集合研修だけに戻るのではなく、デジタル(オンライン)を組み合わせた形での学習が増えていくと思いますので、動画などの学習手段はさらに増やしていきたいと考えています。


*本事例の内容は、取材日(2021年7月)時点の情報です